木下杢太郎『唐草表紙』序きのしたもくたろう『からくさひょうし』じょ
私は貴方から送って下さった校正刷五百八十頁を今日漸く読み了りました。漸くというと厭々読んだように聞こえるかも知れませんが、決してそんな訳ではないのです。多大の興味ばかりか、其興味に伴う利益をも受けながら、楽しく読み了ったのです。実をいうと私 …
作品に特徴的な語句
ちっ すき ごく ほのめ ひと だけ いろ かか なつ こま そこな すべ ひそ 絹漉きぬご 気狂きちがい 佇立たたず おわ たくみ なお つばめ ただよ 痕迹こんせき ひとみ しか ようや ふえ おぼ 河岸かし 沢山たくさん 此所ここ 此処ここ 歌沢うたざわ 行灯あんどん ゆた 餅肌もちはだ 飄逸ひょういつ ページ あら きり かすみ 遺憾いかん おもむき 貴方あなた 短銃ピストル 蜘蛛くも 蕩揺とうよう 聯想れんそう 緻密ちみつ 精緻せいち 筆致ひっち かさ 端唄はうた 硝子ガラス ほか 古臭ふるくさ 厭々いやいや かえ 卑猥ひわい 勿論もちろん 刺戟しげき 其所そこ 其儘そのまま それ わず 何時いつ 何故なぜ 何処どこ 仕舞しま 乃至ないし 楷書かいしょ 根付ねつけ 朧気おぼろげ 朧月おぼろづき 朦朧もうろう 是等これら うま 新内しんない とりこ 按摩あんま ことごと ついで 干乾ひから 差支さしつかえ 左程さほど 婉曲えんきょく 夷講えびすこう