筆致ふでつき)” の例文
画像の初めから終りへかけて、次から次へと細かく冴えて行っているその筆致ふでつきを見てもわかる。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
象牙のへらを結び付けた暗褐色の紐を解いて巻物をすこしばかり開くと、紫黒色の紙に金絵具きんえのぐで、右上から左下へ波紋を作って流れて行く水が描いてあるが、非常に優雅な筆致ふでつきに見えた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)