“馴致”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅんち86.2%
じゆんち10.3%
なら3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
徳川時代の家族形態によって馴致じゅんちせられた家族感情というようなものが、徐々に変化しながら今日までも或る程度に遺存してはいる。
日本精神について (新字新仮名) / 津田左右吉(著)
多数の漢学思想を主意とする学者の中に挺立して、能く革命の気運に馴致じゆんちし、明治の思想の建設にあづかつて大功ありしものは、実に斯る特性あればなり。
更に爺さんの恐怖おそれがどれ程であつたでせう。其地主に向つては殆んど絶對の服從をすら甘んずるばかりに物堅い爺さんの頭は馴致ならされて居るのであります。
白瓜と青瓜 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)