いたす)” の例文
つかはせなどとははゞかりながらあまりなる御差※おさしづなり我々隱居いんきよいたすよりは又七を離縁りえんいたすはうかへつて家の都合つがふなりと申ければ長兵衞是を聞夫は何分聞こえぬろんなり下女に
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
条件については決して不満足のなきやういたすべく、その方は殆どカルト・ブランシュの如き様子に候
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
朝の八時より参詣いたす。総参詣人一日へいきん二万人以上づつあるよし。午後一時より高野山より下り高野口駅え午後四時に著。是より粉河こかは駅え著。かなも館支店宿泊。一円、参詣費。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
うつてなりとも持參金ぢさんきんかへ離縁りえんいたすべしとおつね長兵衞ちやうべゑに云しことばあれつひ離縁りえんの事を申こみたり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
この分にてもう二、三日晴れやらずば諸河しょか汎濫はんらん鉄道不通米価いよいよ騰貴とうきいたすべしと存候。さて突然ながらかのお半事このほどいささか気に入らぬ仕儀有之これあり彩牋堂より元の古巣へ引取らせ申候。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
妻にいたすべく了簡れうけんにて私し共親子に惡名あくみやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)