“致居”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いたしおり50.0%
いたしおる50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初三句は極めてつたなき句なれどもその一直線に言い下して拙きところかえってその真率しんそついつわりなきを示して祈晴きせいの歌などには最も適当致居いたしおり候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
実は数日来極度の多忙にてろくろく夜の目も寝ず仕事に没頭致居いたしおり連日の睡眠不足より遂にあの不始末に及びたる次第に候貴君の御話もかすかには記憶致し居候得共えども何時御立帰りになりたることやらまるで前後忘却貴君の前を
恐ろしき錯誤 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
契沖けいちゅうの歌にて俗人の伝称するものに有之これあり候えども、この歌の品下りたることはやや心ある人は承知致居いたしおることとぞんじ候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
小生今日の容態は非常に複雑にして小生自身すら往々誤解致居いたしおる次第故とても傍人には説明難致いたしがたく候へども、先づ病気の種類が三種か四種か有之、発熱は毎日、立つ事も坐る事も出来ぬは勿論
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)