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致
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いたし
ふりがな文庫
“
致
(
いたし
)” の例文
... なかなかサッパリして
美味
(
おいしゅ
)
うございますよ」玉江嬢「ロールキャベツというものはちょいと
柔
(
やわらか
)
で
美味
(
おいし
)
いものですがあれはどう
致
(
いたし
)
ます」
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
切害
(
せつがい
)
致
(
いたし
)
候に相違無之儀と存じ奉つり候に付
何卒
(
なにとぞ
)
御慈悲を以て兩人の
解死人
(
げしにん
)
御吟味下
(
ごぎんみくだ
)
し
置
(
おか
)
れ候樣仕つり度依之此段願ひ上奉つり候以上
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
一昨夜なども徹夜していはゆる事宜を弁理候始末ほとほと閉口
致
(
いたし
)
候うちに自ら一種のおもしろみさすがになきにしもあらず
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
引払ひ候
間
(
あいだ
)
明後日夕景よりいつもの連中ばかりにて
聊
(
いささ
)
か
新屋
(
しんおく
)
落成のしるしまで
一酌
(
いっしゃく
)
致
(
いたし
)
たく
存
(
ぞんじ
)
候間
御迷惑
(
ごめいわく
)
ながら何とぞ
御枉駕
(
ごおうが
)
の栄を得たく懇請
奉
(
たてまつり
)
候。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
田舎の者が元勲を崇拝し大臣をえらい者に思い政治上の力量も識見も元勲大臣が一番に位する者と迷信
致
(
いたし
)
候結果
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
天守
(
てんしゆ
)
に
於
(
おい
)
ては、
予
(
かね
)
て
貴女
(
あなた
)
と
双六
(
すごろく
)
を
打
(
う
)
つて
慰
(
なぐさ
)
みたいが、
御承知
(
ごしようち
)
なければ、
致
(
いたし
)
やうも
無
(
な
)
かつた
折
(
をり
)
から……
丁
(
ちやう
)
ど
僥倖
(
さいはひ
)
、いや
固
(
もと
)
より、
固
(
もと
)
より
望
(
のぞ
)
み
申
(
まを
)
す
処
(
ところ
)
……とある!
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
かんしん
致
(
いたし
)
候ゆえ文して
申遣
(
もうしつかわ
)
し参らせ
候
(
そろ
)
左候
(
さそうら
)
えば日にまし寒さに向い候え
共
(
ども
)
いよいよかわらせなく相くらされこのかたも安心いたし
居
(
おり
)
候ととさんと
申
(
もうし
)
かかさんと申誠に誠に
難有
(
ありがたく
)
………
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「
宜
(
よろ
)
しい!
不用
(
いらな
)
けゃ三円も上げんばかりだ。泣くな、泣くな、可いじゃないか
母上
(
おっか
)
さんの方から
母
(
おや
)
でもない子でも無いというのなら、
致
(
いたし
)
かたもないさ。無理も大概にして
貰
(
もら
)
わんとな」
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
御
(
おん
)
めもし
致
(
いたし
)
…何という字だろう…御うれしく……はてな、御めしがうれしいとは何ういう訳だろう、それから…そんじ
上
(
じょう
)
…※…サア此の
瘻
(
せむし
)
のような字は何とか云ったッけねえお
前
(
めえ
)
さん
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
次いで同じ月の六日に、幕府は
御
(
おん
)
医師即ち官医中有志のものは「
阿蘭
(
オランダ
)
医術兼学
致
(
いたし
)
候とも
不苦
(
くるしからず
)
候」と令した。翌日また有馬
左兵衛佐
(
さひょうえのすけ
)
道純
(
みちずみ
)
家来
竹内玄同
(
たけうちげんどう
)
、徳川
賢吉
(
けんきち
)
家来伊東
貫斎
(
かんさい
)
が奥医師を命ぜられた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
汝等が
執持
(
とりもち
)
致せしも同前なり
然
(
しか
)
るに九助は其等の儀を
怒
(
いから
)
ずして速かに離別に及び父が
遺言
(
ゆゐごん
)
を
重
(
おも
)
んじ
不埓
(
ふらち
)
の伯父女房等に
大切
(
たいせつ
)
の金子を
配分
(
はいぶん
)
致
(
いたし
)
遣たるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
真淵は歌につきては近世の達見家にて、万葉崇拝のところ
抔
(
など
)
当時にありて実にえらいものに有之候へども、
生
(
せい
)
らの眼より見ればなほ万葉をも
褒
(
ほ
)
め足らぬ
心地
(
ここち
)
致
(
いたし
)
候。
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
取り万事
甚
(
はなはだ
)
懶
(
ものう
)
く去年彩牋堂
竣成
(
しゅんせい
)
祝宴の折御話有之候
薗八節
(
そのはちぶし
)
新曲の文章も今以てそのまゝ筆つくること
能
(
あた
)
はず折角の御厚意無に
致
(
いたし
)
候不才の罪
御詫
(
おわび
)
の
致方
(
いたしかた
)
も
無御座
(
ござなく
)
候。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
引取嫁に
致
(
いたし
)
呉
(
くれ
)
候大恩は
勿々
(
なか/\
)
私し一生の中に報じられ
間敷
(
まじく
)
と存じ心の及ぶだけは孝行を
盡
(
つく
)
し度心得に候處
運
(
うん
)
惡
(
あ
)
しく
舅
(
しうと
)
を
暫時
(
しばし
)
の中に失ひ其上借財多く出來
止
(
やむ
)
ことを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
宗匠的俳句と言えばただちに俗気を連想するがごとく、和歌といえばただちに陳腐を連想
致
(
いたし
)
候が年来の習慣にて、はては和歌という字は陳腐という意味の字のごとく思われ申候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
この事は非常に秘密に
致
(
いたし
)
をり候やうに
承
(
うけたまわり
)
をり候が実は今度東京の慶応義塾にてその文学部を大刷新しこれより
漸々
(
ようよう
)
文壇において大活動を
為
(
な
)
さむとする計画これありそれにつき文学部の中心となる人物を
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
歌らしき歌は一首も
相
(
あい
)
見え
不申
(
もうさず
)
候。かつてある人にかく申し候ところその人が「川風寒く千鳥鳴くなり」の歌はいかがにやと申され閉口
致
(
いたし
)
候。この歌ばかりは趣味ある面白き歌に候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
致
常用漢字
中学
部首:⾄
10画
“致”を含む語句
一致
合致
致候
馴致
拉致
致命的
致命傷
縹致
筆致
標致
誘致
致方
極致
招致
致度
姿致
言文一致
致居
長田忠致
不可致
...