“わるい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不良28.6%
28.6%
不快14.3%
不可14.3%
不注意14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
製品の売行があまりに不良わるい。これは製品の真価に対する誤解である。需要を高めるまで八方了解さす工夫を続ける。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「私の一生には夢が附まとっている」と、よく仰いました。こういう風ですから、夢見がいいにつけ、わるいにつけ、それを御目が覚めてから気になさることは一通りで無いのでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「どうしたのだい、おまへ、その顔色は? 何処どこ不快わるいのか、ええ。非常な血色だよ。どうした」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
みいさん、お前さんどうしたの。ええ、何処どこ不快わるいのかい」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
下女部屋の紙障しょうじがさらりと開く、その音を聞くと文三は我にも無くと奥座敷へ入ッてしまった——我にも無く、殆ど見られては不可わるいとも思わずして。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「その網へかかる蝶や蜂は……蝶や蜂が不注意わるいからだ」
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)