“いちにんまえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
一人前100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし桃太郎は必ずしも幸福に一生を送ったわけではない。鬼の子供は一人前いちにんまえになると番人の雉をみ殺した上、たちまち鬼が島へ逐電ちくでんした。
桃太郎 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
知恩院ちおんいん勅額ちょくがくを見上げて高いものだと悟った。御飯も一人前いちにんまえは食うようになった。水底の藻は土を離れてようやく浮かび出す。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かく一人前いちにんまえの弁護士となって日々京橋区きょうばしくなる事務所に通うてましたが、のまゝで今日になったら、養父も其目的通りに僕を始末し
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)