“他人前”の読み方と例文
読み方割合
ひとまへ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
変なハズミから他人前ひとまへでは特に私はゼーロンを信じてゐるといふ風になつてしまつてゐるので、別段に憎い眼つきもしなかつたし、また蔭ではゼーロンよりも寧ろ私の方が臆病で
斯んな他人前ひとまへには顔も曝せぬ如きグロテスクな癖から救はれたい、嘆きがいつもあはれであり、笑ひがいつも幸ひであるともおもはぬのであるが……といふやうな心持は微かに持つてゐたから
天狗洞食客記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)