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『天狗洞食客記』
ふりがな文庫
『
天狗洞食客記
(
てんぐどうしょっかくき
)
』
今更申すまでもないことだが、まつたく人には夫々様々な癖があるではないか、貧棒ゆすりだとか爪を噛むとか、手の平をこするとか、決して相手の顔を見ないで内ふところに向つてはなしをするとか、無闇に莨を喫すとか——とそれこそ枚挙に遑はない。しかし私に …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「経済往来 第八巻第八号」日本評論社、1933(昭和8)年7月5日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約40分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
爺
(
ぢゝい
)
強
(
こは
)
凝然
(
ぢつ
)
嫋娜
(
たをや
)
木刀
(
たち
)
木履
(
ぽくり
)
主
(
あるじ
)
楣
(
はり
)
氷柱
(
つらゝ
)
海賊
(
いくさにん
)
蔓
(
はびこ
)
天地
(
あめつち
)
湖
(
うみ
)