“他人目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとめ80.0%
たにんめ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他人目ひとめもはゞからず大立廻りを演じたのを彼は見たことがあるがその時彼は必らず秘かな羨望を感じたものであつた。
小川の流れ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
気持が幾分か落着いて来ると、私は毎晩毎晩、夜更よふけになってから他人目ひとめぬすんで、生前の娘にそっくり似ている等身大の人形をつくりにかかった。
其のかんに於ける彼の胸中は、「他人目たにんめにはうか知らないけれども、自分では何よりの慰藉ゐしやと満足との泉であつた」と云ふ彼自身の言葉がつくしてる。