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一人前
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ひとりまへ
ふりがな文庫
“
一人前
(
ひとりまへ
)” の例文
私
(
わたし
)
は
其時分
(
そのじぶん
)
は
何
(
なん
)
にも
知
(
し
)
らないで
居
(
ゐ
)
たけれども、
母様
(
おつかさん
)
と
二人
(
ふたり
)
ぐらしは、この
橋銭
(
はしせん
)
で
立
(
た
)
つて
行
(
い
)
つたので、
一人前
(
ひとりまへ
)
幾于宛
(
いくらかづゝ
)
取
(
と
)
つて
渡
(
わた
)
しました。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『馬の様な咳を。ホホヽヽ。』と富江は笑つて、『誰がまた、那麽一寸法師さんを
一人前
(
ひとりまへ
)
の人
待遇
(
あつかひ
)
にするもんですか。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
いろ/\の抱負もさる事ながら、
一人前
(
ひとりまへ
)
に自分の口を
糊
(
のり
)
することが先決問題かと
被存候
(
ぞんぜられさふらふ
)
。この頃つく/″\その様な事を考へるやうに
相成
(
あひな
)
り
候
(
さふらふ
)
。(後略)
新らしき祖先
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
ずつと
向
(
むか
)
うの方には朝鮮人も起きて来て外を見て居るやうであつた。斎藤氏は朝寝坊をしたと云つて、八時
過
(
すぎ
)
に食堂へ
行
(
ゆ
)
くのを誘ひに来た。パンと
珈琲
(
コオヒイ
)
だけの
朝飯
(
あさはん
)
に
一人前
(
ひとりまへ
)
に払ふのが五十銭である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
これにて礼服着用の立派な婦人
一人前
(
ひとりまへ
)
、
粧飾品
(
さうしよくひん
)
なり、衣服なり、はた穿物なり、携帯品なり、金を
懸
(
か
)
くれば際限あらず。
当世女装一斑
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“一人前”の意味
《名詞》
一人前(いちにんまえ)
一人が一回の飲食で食べたり飲んだりするのに適切と考えられる量の食べ物や飲み物。それらを入れるのに適した食器。一人分の食べ物、飲み物、食器。
積極的な助力がなくてもするべきことをできるような、成熟した技量や人格を持つ人間。一丁前。
年齢や肉体が大人あるいは大人と見なせるような人間。一丁前。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
“一人”で始まる語句
一人
一人子
一人娘
一人息子
一人一人
一人々々
一人旅
一人女
一人言
一人法師