“一人:ひとり” の例文
“一人:ひとり”を含む作品の著者(上位)作品数
小川未明172
芥川竜之介65
泉鏡花46
楠山正雄31
泉鏡太郎26
“一人:ひとり”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)32.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.8%
文学 > 日本文学 > 詩歌3.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
かつて乱心者らんしんものを取り抑えた際に、三右衛門ほか一人ひとりさむらい二人ふたりとも額に傷を受けた。
三右衛門の罪 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
一人ひとりかみの二三ずんびたあたまして、あしには草履ざうり穿いてゐる。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
三四郎は正直に午前十時半ごろ学校へ行ってみたが、玄関前の掲示場に講義の時間割りがあるばかりで学生は一人ひとりもいない。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「馬籠からは、伏見屋の伊之助さんがすぐさまかけつけて来てくれました。他に一人ひとり、年寄役も同道で。」と儀十郎が言う。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
法学士はふがくし一人ひとり工学士こうがくし二人ふたり地方ちはう病院長びやうゐんちやう一人ひとり
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
先生せんせいおなじ一組クラス小児達こどもたちを三十人も四十人も一人ひとり可愛かあいがらうとするんだし
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ところが、母様おつかさんわたしとのほからないことをモ一人ひとりほかつてるものがあるさうで
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
女の子がまた一生懸命いっしょうけんめいげますと、また一人ひとりのおじいさんが、そこでかやをっていました。
山姥の話 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
アンドレイ、エヒミチはやつと一人ひとりになつて、長椅子ながいすうへにのろ/\と落着おちついてよこになる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「お菊どん。何処どこへ……。お使つかいかい。」と、若い男の一人ひとりが何かからかいたそうな顔をして声をかけた。
黄八丈の小袖 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
まちは、をつとのあとからあるきながら、一人ひとりごとのやうにきこえないくらゐこゑつた。
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
更に耳をすまして窺うと、声は一人ひとりでない、すくなくも二人ふたり以上の人が倒れてくるしんでいるらしい。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
アンドレイ、エヒミチはやっと一人ひとりになって、長椅子ながいすうえにのろのろと落着おちついてよこになる。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
青山あをやま知邊しるべげるのだけれど、途中とちう不案内ふあんないだし、一人ひとりぢや可恐こはいから
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
光治こうじは、いままでこのもりなかには、ただ自分じぶん一人ひとりしかいないものとおもっていましたのに
どこで笛吹く (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あれでがあいていたら、どんなかわいいおとこでしょう。」と、ある一人ひとりおんながいいました。
港に着いた黒んぼ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、そこに、一人ひとり少年しょうねんくさうえにすわって、ふえいているのをました。
港に着いた黒んぼ (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうど、このとき、一人ひとりのみすぼらしいようすをしたおとこが、公園こうえんなかはいってきました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
先生せんせいわたし保姆ほぼさんになりたいとおもいますの。」と、一人ひとりむすめが、いいました。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
いままで、たった一人ひとりでさびしかったゆりちゃんは、きゅうに、おともだちができて、うれしくなりました。
金色のボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
「これきんでない?」と、その一人ひとりが、自分じぶんっている、いし破片はへんしめしました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
女房にようぼうことことわすれはてゝおりき一人ひとりいのちをもこゝろ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
今村次郎氏も明治病院の裏手に――僕は正直に白状すれば、今村次郎氏の現存してゐるかどうかも知らないものの一人ひとりである。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ピストル強盗も稲妻いなづま強盗や五寸くぎ虎吉とらきちと一しよにかう云ふ天才たちの一人ひとりだつたであらう。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そしてただ一人ひとりこの旅館では居残っているらしい葉子の部屋を掃除そうじせずに、いきなり縁側にぞうきんをかけたりした。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
けれど一人ひとり竿さをだけ場處ばしよだからボズさんはたゞ見物けんぶつをしてた。
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
もっとも、寛斎はただの横浜見物ではなく、やはり出稼でかせぎの一人ひとりとして――万屋安兵衛の書役かきやくという形で。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
四日目になっても雨は降り続き、風もすこし吹いて、橋の損所や舞台の屋根を修繕するために村じゅう一軒に一人ひとりずつは出た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私もやせ我慢にやせ我慢を重ねていたが、親子四人に女中を一人ひとり置いて、毎月六七十円の生活費を産み出すにすら骨が折れた。
分配 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
勘次かんじつぎとしにはほとん自分じぶん一人ひとり農事のうじはげまなくてはならぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
一人ひとりづ目覚めて船甲板ボウトデツキを徘徊して居ると、水平線上の曙紅しよこうは乾いた朱色しゆしよくを染め
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
僕の前の次のにはここへ来てやとつた女中が一人ひとり、こちらへは背中を見せたまま、おむつを畳んでゐるらしかつた。
鵠沼雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その木の下で、一人ひとり子供こどもかげが、きりこうのお日様ひさまをじっとながめて立っていました。
丸善に一時間ばかりいて、久しぶりで日吉町ひよしちょうへ行ったら、きよしがたった一人ひとりで、留守番をしていた。
田端日記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
生命保険せいめいほけん会社員くわいしやいん一人ひとり日本鉄道にほんてつだう駅長えきちやう一人ひとり
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一人ひとりだにこゝに義者たゞしきものありや、またかく大いなる不和のこゝを襲ふにいたれるもとを我に告げよ 六一―六三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
こころの中でおもって、家来けらいもつれずたった一人ひとり、どこというあてもなくうんだめしに出かけました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
なにかよそからもらっても、いつでも自分じぶん一人ひとりでばかりべて、小僧こぞうには一つもくれませんでした。
和尚さんと小僧 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
新羅しらぎくに阿具沼あぐぬまというぬまのそばで、ある日一人ひとりの女が昼寝ひるねをしておりました。
赤い玉 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
志願兵殿しぐわんへいどの何時なんじでありますか‥‥」と、背後うしろから兵士へいし一人ひとりたづねた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「いかにも、」とそのおとこった。「これがおれ一人ひとりものだったら、おまえにやるんだがなア。」
たった一人ひとりらしですから、当分とうぶんはもらったおこめで、不自由ふじゆうなくらしていきました。
一本のわら (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「こどもが水へちたんですよ」一人ひとりいますと、その人たちは一斉いっせいにジョバンニの方を見ました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
取調役とりしらべやくのさしずで、同心どうしん一人ひとり長太郎の手から書付かきつけを受け取って、縁側に出した。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
眞實しんじつ幸福かうふくじつ一人ひとりでなければべからざるものでると、つく/″\おもふた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
突然むかうから帆を上げて進んで来る大きな高瀬船たかせぶねに衝突し、さいはひに一人ひとりも怪我はしなかつたけれど
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ある田舎いなかに、一人ひとりおとこがありました。そのおとこは、貧乏びんぼうらしをしていました。
おかしいまちがい (新字新仮名) / 小川未明(著)
ここにはなしをしますのは、それらのおおくの天使てんしなか一人ひとりであるのはいうまでもありません。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ああもう、だれもつかまえないようにおおきなかわがしてやろう。」と、もう一人ひとりがいいました。
赤い魚と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
正吉しょうきちは、一人ひとりおんなが、さびしそうに往来おうらいつめてすわっているのをました。
幸福のはさみ (新字新仮名) / 小川未明(著)
もう一人ひとり、いっしょにきた原田はらだは、下谷したや大槻おおつきというお医者いしゃのところへいきました。
なにごとかとおもってよくみると、使節しせつ一人ひとりが、大便だいべんをしに便所べんじょにいったおともでした。
みぎ現象げんしよう實際じつさい目撃者もくげきしや一人ひとり生存せいぞんなかつたわけである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
はてさてどくなとふとまゆせて、おまへにすればたつた一人ひとり同胞きやうだい
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一生いつしやう一人ひとりいてくださりませとわつとこゑたてるをかみしめる襦袢じゆばんそで
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
みぎひだりひかけては大溝おほどぶなか蹴落けおとして一人ひとりから/\と高笑たかわら
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ひとみせ、もう一人ひとりてのひらをひら/\うごかし、じり/\と卓子台ちやぶだい詰寄つめよると
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「どうなさったんだ今ごろこんな所に、……今夜はどうかしている……おかさん、あなたの仲間がもう一人ひとりここにいますよ」
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
いま一人ひとりかはんだばうかぶつて、あしには木履ぽくり穿いてゐる。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
小倉はここでもまた彼が事柄をあまり簡単に見過ごしていたこと、今では彼一人ひとりだけが、当の責任者に転化したことを痛感した。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
暫時しばし新鮮しんせんかぜかれんとわたくしたゞ一人ひとり後部甲板こうぶかんぱんた。
午前ごぜんすぎになると、武村兵曹たけむらへいそう一人ひとりヒヨツコリとかへつて
「そう言えば、十万石につき一人ひとりずつとか、諸藩の武士が京都の方へ勤めるようになったと聞くが、真実ほんとうだろうか。」
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
徒士目付かちめつけ三人、書役かきやく一人ひとり、歩兵斥候三人、おのおの一人ずつの小者を連れて集まって来ている。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と言いながら、おまんは美濃衆の前へ挨拶に行き、中津川の有志者の一人ひとりとして知られた小野三郎兵衛の前へも行った。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
日ごろ父一人ひとりをたよりにしている娘も、その時ばかりは私の言うことを聞き入れようとしなかった。お徳がそこへ来て、
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その時になって見ると、三人の兄弟きょうだいの子供は順に私から離れて行って、末子一人ひとりだけが私のそばに残った。
分配 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
明治になっても、陸奥むつ宗光むねみつを出し、大逆だいぎゃく事件じけんにも此処から犠牲ぎせい一人ひとりを出した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
冬至とうじになるまではたけ打棄うつちやつてくものはむらには一人ひとりもないのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
木履くつ片足かたあしくなした、さむいと一人ひとりが云ふと、なにを? と一人ひとりが聞きなほした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
いかなる際と云ふとも、この部屋にも昼もこもれる女の一人ひとりを忘れ給はぬ人の幾人いくたりかはあるべし。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
まるまると肥つた紳士が一人ひとり、「詩韻含英しゐんがんえい」を拡げながら、いまだに春宵しゆんせうの詩を考へてゐる。
春の夜は (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
如何いかゞしたる事ならんと思うところへ、一人ひとりの女中が下流しから這上はいあがり、源之進の前に両手をつかえ、
この義憤を現実に移しさへすれば、――かく諸君もブラツク・リストの一人ひとりになることだけは確かである。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
唯いつか怪談の出た晩、人つ子一人ひとり通らない雨降りの大久保おほくぼを帰つて来るのに辟易へきえきしたことを覚えてゐる。
「仮面」の人々 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
呆氣あつけられたかれ一人ひとり室内しつないのこして、悠然いうぜんとびらたのである。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つゞいて一人ひとり美少年びせうねん何處いづこよりちたりけん、華嚴けごんたきそこけて
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そのとき、もう一人ひとりひとかきかはつて、『ります、ります』とこたへますね。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
意外いがいにも一人ひとり小柄こがら女性じょせいがすぐまえあらわれ、いかにもさしく
味方みかたのこらずたれて最後さいご一人ひとりになるまでもけっしてあとへは退きません。
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ある日いつものとおり保名やすなはたけに出て、くず一人ひとりさびしく留守居るすいをしていました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
たとへば先登さきがけの譽をえんとて、馬上のむれの中より一人ひとりの騎士、馳せ出づることあるごとく 九四―九六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
真実しんじつ幸福こうふくじつ一人ひとりでなければべからざるものであると、つくづくおもうた。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
衣紋えもんおび差向さしむかへる、二人ふたりをんなありけり、一人ひとり高尚かうしやう圓髷まげゆひ
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かなたをますと、往来おうらいうえ一人ひとり少年しょうねんが、をまわしながらはしってきました。
金の輪 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、そのそばで、一人ひとりのおじいさんが、ふでをとって、人形にんぎょうかおいているのでありました。
気まぐれの人形師 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おじいさん、あんたは、しろおとこをごらんなさったのですか。」と、一人ひとりおんなはたずねました。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ねえちゃん! なにするのよ、はなれてしまってよ。」と、一人ひとり令嬢れいじょうがいいました。
花と人の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こうしておおぜいがっていったあとから、一人ひとりできかかるおとこや、おんながありました。
石をのせた車 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼっちゃんは、もうそのころから、自分じぶんは、ただ一人ひとりであるというような、さびしさをかんじたのであります。
はてしなき世界 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは年寄としよりのおとこと、わか二人ふたりおとこと、一人ひとりわかおんならでありました。
春になる前夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
午後ごごになってゆうちゃんは、学校がっこうからかえると、にわて、一人ひとりあそんでいました。
ある夏の日のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いくつぐらいの子供こどもかね。」と、おくほうにいた、もう一人ひとり巡査じゅんさが、たずねました。
波荒くとも (新字新仮名) / 小川未明(著)
「よく、一人ひとりでこられたな。感心かんしんじゃ。」といって、のように、あたまをなでてくださいました。
真吉とお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
じつ著者ちよしやごときも日本につぽんおいてこの現象げんしよう目撃もくげきした一人ひとりである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
裏門に近い土藏の側の小部屋に一人ひとりで住んでゐる、おばあ樣の處へ往くのであらうか、それとも女中達の處へ往くのであらうか。
半日 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
一人ひとりは耳に囁きつ、またの一人ひとりかひなに自由を許しつゝきれもてすぢねを卷きしばる如きめをみて、
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
その帰りに人通りの少ない屋敷続きの登り坂へかかると、誰か一人ひとりぶらさがるように後ろからNさんにきついたものがある。
春の夜 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
何故なぜ彼はこの時でも、流俗のやうに恐れなかつたか? それは一人ひとりも霊の中に彼程の美男びなんがゐなかつたからである!
LOS CAPRICHOS (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「手前たちの忠義をおめ下さるのは難有ありがたいが、手前一人ひとりの量見では、お恥しい方が先に立ちます。」
或日の大石内蔵助 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)