“わかざむらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
若武士60.0%
若侍40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何うだえ本当かえ、ふゝーそれで学問が出来るか不思議だな、しかかねて心得てもろうが、力に任せて荒い事をないように、此の間組屋敷の若武士わかざむらい源七の腕を折ったというが
本陣世古六太夫せころくだゆうの離れ座敷に、今宵の宿を定めたのは、定火消じょうびけし御役おやく酒井内蔵助さかいくらのすけ(五千石)の家臣、織部純之進おりべじゅんのしんという若武士わかざむらいで、それは酒井家の領地巡検使という役目を初めて承わり
丹那山の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
げた! と聞いておどろいた熊蔵くまぞうや、張合はりあいぬけのした若侍わかざむらいたちが、半信半疑はんしんはんぎの目をさまよわせて、どこへげたのかと明け方にちかい八方の天地をながめまわすと——。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
恐怖が事実となってあらわれた。そこここに雨戸を開ける音がしはじめた。おっとり刀で飛び出す者もあった。一家の主人も部屋住へやずみ若侍わかざむらいも、その悲鳴を聞いた者は月の下を駈けつけた。
女賊記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)