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わかざむらひ
語句 | 割合 |
若侍 | 50.0% |
若侍士 | 25.0% |
若武士 | 25.0% |
その
時、
矢來の
方から
武士が
二人來て、
二人で
話しながら、
通寺町の
方へ、すつと
通つた……
四十ぐらゐのと
二十ぐらゐの
若侍とで。——
唯見るうちに、
郵便局の
坂を
下りに
見えなくなつた。
茲に又
駿府の
加番衆松平玄蕃頭殿の
家來に石川安五郎と云ふ
若侍士ありしが駿府二丁目の小松屋の
抱へ遊女
白妙が
許へ通ひ互ひに深くなるに付
廓の金には
迫るの習ひ後には
揚代金も
滯ほり
娼妓が
櫛笄衣類までも
無しての立引に
毎晩通ひ居たりしが
早晩二階を
一同これはと
恐れ
謹みけるに、
良ありて
幸豐公、
御顏を
斜に
見返り
給ひ、「
杢、
杢」と
召し
給へば、
遙か
末座の
方にて、
阿と
應へつ、
白面の
若武士、
少しく
列よりずり
出でたり。