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若武士
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わかざむらい
ふりがな文庫
“
若武士
(
わかざむらい
)” の例文
宿直の室からバラバラと十人余り走り出たが、静かに冠者の後方から
粛々
(
しゅくしゅく
)
として進んで行く。いずれも屈強の
若武士
(
わかざむらい
)
である。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
安政
(
あんせい
)
の
末年
(
まつねん
)
、一人の
若武士
(
わかざむらい
)
が品川から
高輪
(
たかなわ
)
の
海端
(
うみばた
)
を通る。夜は
四
(
よ
)
つ過ぎ、
他
(
ほか
)
に人通りは無い。
芝
(
しば
)
の
田町
(
たまち
)
の方から
人魂
(
ひとだま
)
のやうな火が
宙
(
ちゅう
)
を
迷
(
まよ
)
うて来る。
雨夜の怪談
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
何うだえ本当かえ、ふゝーそれで学問が出来るか不思議だな、
併
(
しか
)
し
予
(
かね
)
て心得ても
居
(
お
)
ろうが、力に任せて荒い事を
為
(
し
)
ないように、此の間組屋敷の
若武士
(
わかざむらい
)
源七の腕を折ったというが
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
本陣
世古六太夫
(
せころくだゆう
)
の離れ座敷に、今宵の宿を定めたのは、
定火消
(
じょうびけし
)
御役
(
おやく
)
酒井内蔵助
(
さかいくらのすけ
)
(五千石)の家臣、
織部純之進
(
おりべじゅんのしん
)
という
若武士
(
わかざむらい
)
で、それは酒井家の領地巡検使という役目を初めて承わり
丹那山の怪
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
と、その時一人の
若武士
(
わかざむらい
)
が
先刻
(
さっき
)
から群集の中にまじり、巫女の様子をうかがっていたが、思わず呟いたものである。
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
「しかし」とこの時一人の武士が——栃木三四郎という
若武士
(
わかざむらい
)
であったが——ちょっと不安そうに首を傾げたが
血ぬられた懐刀
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
牀几に腰かけた二人の男女、
民弥
(
たみや
)
とそうして
右近丸
(
うこんまる
)
、清浄な処女と凜々しい
若武士
(
わかざむらい
)
、この対照は美しい。
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
どこに一点の厭味もない。まずは武勇にして典雅なる、理想的
若武士
(
わかざむらい
)
ということが出来よう。
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
とはいえいかにも江戸っ
児
(
こ
)
らしい、洗い上げたりりしい
若武士
(
わかざむらい
)
が、うっとりしたようなキョトンとしたような、やや道化た眼つきをして、いつまでもマジマジと見ているので
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
高貴な身分の
若武士
(
わかざむらい
)
であろうし、その次の駕籠にいる者は、松平碩寿翁その人であろうし、その次の二挺の駕籠にいるのは、身分に見当の付かないような、小気味の悪い老人と
生死卍巴
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と、一人の
若武士
(
わかざむらい
)
、ヨロメキヨロメキ現われた。追いすがった五人の武士、グルグルと若ざむらいを引っ包んだ。立ち止まった若武士、サーッと太刀を横へ振った。と、五人飛びしさる。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「君尾様の美しい夢物語、これは聞きずてになりませんなあ。お聞かせくだされお聞かせくだされ」こういったのは新十郎といって、ずっと前から君尾の機嫌を、取り結んでいる
若武士
(
わかざむらい
)
である。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それに薄々感付いてはいたが、まさかと思って鬼火の姥は、警戒しようとするでもなく、例によってこの館に仕えているところの、美貌の
若武士
(
わかざむらい
)
や稚児や茶童に、いやらしい様子で働きかけた。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
若
常用漢字
小6
部首:⾋
8画
武
常用漢字
小5
部首:⽌
8画
士
常用漢字
小5
部首:⼠
3画
“若武”で始まる語句
若武者
若武者仲間