“部屋(ここ)” の例文
其の事を謂(い)ふ毎(ごと)に、姉は面(おもて)を蔽(おお)ふ習慣(ならい)、大方其(そ)の者(もの)等(ら)の身体(からだ)から姉の顔を掠(かす)めて、暖簾(のれん)を潜(くぐ)つて、部屋(ここ)まで飛込(とびこ)んで来たのであらう、……其よ、謂(い)ひやうのない厭(いや)な臭気(におい)がするから。
蠅を憎む記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)