“沈:じん” の例文
“沈:じん”を含む作品の著者(上位)作品数
紫式部6
谷崎潤一郎2
中里介山1
幸田露伴1
“沈:じん”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 仏教 > 各宗7.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
などと宮はお言いになったのである。源氏は侍従へ唐本のりっぱなのをじんの木の箱に入れたものへ高麗こま笛を添えて贈った。
源氏物語:32 梅が枝 (新字新仮名) / 紫式部(著)
じんの木、紫檀したん、銀、黄金などのすぐれた工匠を多く家に置いている人であったから、その人々はわれ劣らじと製作に励んでいた。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
じんの木の箱に瑠璃るりあし付きのはちを二つ置いて、薫香はやや大きく粒に丸めて入れてあった。
源氏物語:32 梅が枝 (新字新仮名) / 紫式部(著)
こう大人おとなびた御挨拶あいさつをした。じんの木の四つの折敷おしきに若菜を形式的にだけ少し盛って出した。院は杯をお取りになって、
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
この巻き物は特にじんの木の華足げそくつくえに置いて、仏像を安置した帳台の中に飾ってあった。
源氏物語:38 鈴虫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
けれどもその徳隠れなく、或る貴女がこの僧に深く帰依していたが、その貴女より、じんの念珠を贈られた。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
挿頭かざしの台はじんの木の飾りあしの物で、蒔絵まきえの金の鳥が銀の枝にとまっていた。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
じんの木の折敷おしきが四つ、紫檀したん高坏たかつき、藤色の村濃むらご打敷うちしきには同じ花の折り枝が刺繍ぬいで出してあった。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
じんの木の透かし彫りの箱に入れて、同じ木で作った上飾りを付けた新味のある御贈り物であった。
源氏物語:17 絵合 (新字新仮名) / 紫式部(著)
幾間かを通って遂に物音一ツさせず奥深く進んだ。未だ灯火を見ないが、やがてフーンと好い香がした。じんでは無いが、外国の稀品きひんと聞かるる甘いものであった。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この際に喪の色を不吉として、なるべく目につかぬようにこの室の東のほうには屏風びょうぶを立て、中央のへやとの仕切りの所には香染めの几帳きちょうを置いて、目に立つ巻き絵物などは避けたじんの木製の二段のたななどを手ぎわよく配置してあるのは皆大和守やまとのかみのしたことであった。
源氏物語:40 夕霧二 (新字新仮名) / 紫式部(著)
それは夫人の衣服にみている得ならぬ薫香くんこうにおいであったか、又、河内介には見えなかったけれども、彼が平伏している頭の近くに小さな書院風の窓があり、その窓の前のたなの上に青磁の香炉こうろが据えてあったので、そこにじんのようなものがひそかにゆらしてあったのかも知れない。
が、何しろそう云うものらしくない世にもかぐわしい匂がするので、試みに木の端きれに突き刺して、鼻の先に持って来て見ると、あの黒方くろほうと云う薫物たきもの、———じんと、丁子ちょうじと、甲香こうこうと、白檀びゃくだんと、麝香じゃこうとをり合わせて作った香の匂にそっくりなのであった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)