“懸盤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かけばん50.0%
カケバン50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朱雀院のは塗り物でない浅香の懸盤かけばんの上で、はちへ御飯を盛る仏家の式のものであった。こうした昔に変わる光景に列席者は涙をこぼした。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
院の御前にはじん懸盤かけばんが四つ、優美な杯の台などがささげられた。朱雀すざく院がまだ御全快あそばさないので、この御宴席で専門の音楽者は呼ばれなかった。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
此とても、古い程使用者の範囲が高くなり、穴の数なども問題になつて居る。其溯つたつまりは、饗宴の正客のみに据ゑた懸盤カケバンの一種と思はれる。
まれびとの歴史 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)