“粉熟”の読み方と例文
読み方割合
ふずく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは為定の家で茶菓子に出た粉熟ふずくであったが、甘葛あまずらと餅で作った美しい五色の菓子は、彼がまだ手を合せているうちから、そこらにいた貧しげなわっぱたちが
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御前へ女二にょにみやのほうから粉熟ふずくが奉られた。じんの木の折敷おしきが四つ、紫檀したん高坏たかつき、藤色の村濃むらご打敷うちしきには同じ花の折り枝が刺繍ぬいで出してあった。銀の陽器ようき瑠璃るりさかずき瓶子へいし紺瑠璃こんるりであった。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)