“沈:しず” の例文
“沈:しず”を含む作品の著者(上位)作品数
小川未明57
宮沢賢治13
楠山正雄3
幸田露伴3
谷崎潤一郎2
“沈:しず”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)10.0%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語6.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
金持かねもちは、いろいろそのまちのことを薬売くすりうりからいてふかおもいにしずんでいました。
金の魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、いっしょにしたしずんでしまうと、今度こんどは、自分じぶんからだかしにかかったのです。
風船虫 (新字新仮名) / 小川未明(著)
若郎子わかいらつこの兵士たちは、ぶくぶくとしずんだみことのお死がいを、かぎでさぐりあててひきあげました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
くらくなったら、太陽たいようがああして谷底たにそこしずんでしまって、よるになって、ほしひかり
紅すずめ (新字新仮名) / 小川未明(著)
よくれた、さむのことで、太陽たいようは、あか地平線ちへいせんしずみかかっていました。
黒い人と赤いそり (新字新仮名) / 小川未明(著)
カピ長 しずむとつゆりるは尋常よのつねぢゃが、をひ日沒ひのいりには如瀧雨どしゃぶりぢゃ。
やがてあかかみ大海原おおうなばらなみあいだしずんでしまって、えなくなったのであります。
夕焼け物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
またおとうさんは、やはりこんなめにあって、ふねがこわれてしずんでしまったのであろうとかんがえました。
一本の銀の針 (新字新仮名) / 小川未明(著)
先生は、しかし、まもなく顔をまっすぐにした。そして、これまでの激しい調子とはうって代わった、しずんだ調子で言葉をつづけた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
さまがひがしもりからおのぼりなさって、西にしもりしずみなさるまでちょうど一にちかかる。
太陽とかわず (新字新仮名) / 小川未明(著)
やがて、ちょうはわかれをげました。そのあとで、はなはいつまでもふかかなしみにしずんでいました。
小さな赤い花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
彼女は窓へ歩み寄った。日はしずんだばかりだった。空には、はるか高く、細長い赤い雲が幾筋いくすじも浮んでいた。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
遠い野原がの前にひらけ、この間ジナイーダに出会った時のことが思い出されて、わたしは物思いにしずみ始めた。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
いちど深くしずんでから、ボカッと、あわだった水面にきあがってきたのを見ると、わか武士ぶし生首なまくびだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて、このことと、むすめしずんでいてわらわないといううわさが、世間せけんつたわりました。
笑わない娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しまいには、あまりにおもいつづけましたので、ついに病気びょうきとなって、毎日まいにちものもいわずにしずんでいました。
木と鳥になった姉妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「これからどこへいくのですか。」と、つきはたずねました。はこは、だまって、物思ものおもいにしずんでいましたが、
負傷した線路と月 (新字新仮名) / 小川未明(著)
夕日ゆうひは、もうしずんでしまって、おそろしい灰色はいいろくもが、みねいただきからのぞいていました。
深山の秋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たかやまはしが、あかく、黄色きいろいろづいては、いつしかしずんでしまいました。
めくら星 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれはしめたとおもうと、すぐに、ふかく、ふかく、みずそこしずんでしまいました。
魚と白鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうちどんどんふねくずれて、あっぷあっぷいうまもなく、たぬきはとうとうしずんでしまいました。
かちかち山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
しかし、不思議ふしぎなことには、ふねはだんだんとみずなかふかしずんでいきました。
赤い姫と黒い皇子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まだ、がまったくしずみきらないうちに、乞食こじきは、そのまちのあったところにきました。
塩を載せた船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
するとふねはみごとに大穴おおあながあいて、たくさんのへいせたまま、ぶくぶくとうみの中にしずんでしまいました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
その顔は、金色こんじきもやのなかにしずんでゆく夕日ゆうひの残りのひかりに照らされていた。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
ドクトルはそれがためかんがえふけることもならず、おもいしずむことも出来できぬ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
平常ふだんしずんでいるのも、ものをいわないのもよくわかるようながする。わたしがいって、そのむすめにあってやろう。
笑わない娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おひめさまのふねが、うみなかしずんでしまったのだろうか。」と、りくでは、みんながさわぎはじめました。
赤い姫と黒い皇子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると、風船虫ふうせんむしは、紙片かみきれしずむのをて、いそいでそれにつかまりました。
風船虫 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なみは、はやくふねしずめてしまわなければならぬと、四ほうからせてきました。
一本の銀の針 (新字新仮名) / 小川未明(著)
乳母車うばぐるまは、つくえのいったことは、みみにはいらず、なにかいっしんにしずんだかおをしてかんがえていました。
春さきの古物店 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そしてそれらの蒔絵や絵の具の色は、きり木地きじが時代を帯びて黒ずんでいるために、一層上品な光をしずませて眼を射るのである。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
燃え叫ぶ六疋は、もだえながら空をしずみ、しまいの一疋は泣いて随い、それでも雁の正しい列は、けっしてみだれはいたしません。
雁の童子 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
しんり、しずみ、星斗と相語り、地形と相抱擁あいほうようしてむところを知らず。
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
また、赤い酸化鉄さんかてつしずんだ岩のけ目に沿って、そうがずうっとみぞになってくぼんだところもありました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
西にしほうそらには、しずんだあとくもがほんのりとうすあかかった。
青い時計台 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つゆはちくちくっとおしまいの青光をあげ碧玉へきぎょくそこしずんで行きました。
ほう自分達じぶんたち仲間なかまからしたしいひとうしなうのでございますから、しずってりますのに
また、日暮ひぐがたになると、かなたの地平線ちへいせんほのおのようにえて、太陽たいよううみしずみました。
木と鳥になった姉妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
夕日ゆうひは、やましずみかかって、ほんのりとあまりのほのおゆきうえらしていました。
おおかみと人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
やがて、夕日ゆうひしずんでくらくなると、燈火あかりがちらちらときらめきはじめました。
縛られたあひる (新字新仮名) / 小川未明(著)
声をのんでひッそりとしずまりかえったじょうの内外は、無人むじんのごとくどよみをしずめて、いきづまるような空気をつくっていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やはり毎朝まいあさのようにこのあさ引立ひきたたず、しずんだ調子ちょうし横町よこちょう差掛さしかかると
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
月はもう余程よほど高くなり、星座もずいぶんめぐりました。蝎座さそりざは西へしずむとこでしたし、天の川もすっかりななめになりました。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
すると、あねは、さびしそうなかおをして、しずんで、すきとおるようなこえでいった。
灰色の姉と桃色の妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それで、たぶんそのふねといっしょにしずんでしまったのだろうから、なかはいって、死骸しがいをさがしてくれとたのまれたのだ。
海が呼んだ話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あちらのそらは、さおうみいろをし、また片方かたほうそらで、しずみかけていました。
天女とお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
『待て待て、もう二日ばかり待つとね、こいつは下へしずんで来る、それからひとりでにおいしいお酒ができるから、さあ、もう帰ってよう、おいで』
やまなし (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
江戸えど民衆みんしゅうは、去年きょねん吉原よしわら大火たいかよりも、さらおおきな失望しつぼうふちしずんだが
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
そのうちに、しずんで、しずかなまちうえにかかると、したがってとうかげえなくなってしまいました。
黒い塔 (新字新仮名) / 小川未明(著)
夕日ゆうひは、かさなりった、たかやまのかなたにしずんだのであります。
深山の秋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ロボはそののどに食いついたなり、身をしずめ、うんとふんばると、牝牛めうしは、角を地についてまっさかさまに大きくとんぼ返りにたおれる。
「だって大抵そうだろう。もしもこいつを水に入れたら、きっとしずみもうかびもしない。」
フランドン農学校の豚 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
二人はずんずんしずみました。けれども不思議なことには水の中でも自由に息ができたのです。
双子の星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
こんな工合ぐあいにヨークシャイヤは一日思いにしずみながら三日をゆめのように送る。
フランドン農学校の豚 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
山上憶良のやまいしずめる時の歌一首で、巻五の、沈痾自哀文と思子等歌は、天平五年六月の作であるから、此短歌一首もその時作ったものであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
駅夫えきふ呼声よびごへなんとなくしずんできこえた、もー八時近くである、
夜汽車 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)
磯吉が失明して除隊になったと早苗から聞かされたとき、早苗といっしょに声をあげて泣いた先生であったが、あのときの悲しみは今も心の底にしずもっている。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
これはたたかいにやぶれて、海のそこにしずんだ人びとが、残念ざんねんのあまり、そういうかにに、生まれかわってきたのだろうと、人びとはいいました。
壇ノ浦の鬼火 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
そして、はだんだんと西にしやましずみかけていたのであります。
島の暮れ方の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
お日様がもうサッサッサッと三遍おごそかにゆらいで西の山におしずみになりました。
双子の星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
おおかた上のプールでは、水泳選手の河童かっぱ連が、水沫みずしぶきをたてて、浮いたりしずんだり、ウォタアポロの、球をうばいあっているのでしょう。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
こんなやつ沢庵石たくあんいしをつけて海の底へしずめちまう方が日本のためだ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小太郎こたろうは、ぼんやりとして、西にしそらしずんでしまったのあとが、わずかばかりあかくなっているのをながめていました。
けしの圃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのあとで、うつくしいちょうは、ひと物思ものおもいにしずみました。
ちょうと怒濤 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つねなら、はじめて田舎いなかかえるのでたのしかろうものを、しずんでいるかおつきをると、かわいそうでなりませんでした。
北風にたこは上がる (新字新仮名) / 小川未明(著)
その中の一羽いちわつばさの力がおとろえて、だんだん下へしずんで行きました。
これをおきになった、おうさまは、ふかうれいにしずまれました。
北海の白鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
みんなは、おそろしくなって、また、みずそこしずんでしまいました。
魚と白鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
棚引いていた茜色の光りはしずみ、与平の顔がただ、黒いけもののように見える。
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
第二に、この泥岩は、粘土ねんど火山灰かざんばいとまじったもので、しかもその大部分だいぶぶんしずかな水の中でしずんだものなことは明らかでした。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
きゅうりは、きつ、しずみつ、二郎じろう欄干らんかんにつかまってているあいだに、しもほうへとながれていってしまいました。
遠くで鳴る雷 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どうして、そんなに、しずんで、じっとしているのだ。」といって、たずねました。
負傷した線路と月 (新字新仮名) / 小川未明(著)
とやはり大層しずんでいる。細君は余り未練すぎるとややたしなめるような調子で、
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
にんはしばらくだまって、ふかおもいにしずんでいましたが、
不死の薬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
が、こうしてかなしみにしずんでいましたとき、からすがやってきて、
山の上の木と雲の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしは、あか夕日ゆうひが、うみしずむのをながめていました。
たましいは生きている (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのとき、太陽たいようは、西にしうみしずみかかっていました。
宝石商 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しずんでから、そのつのした、北風きたかぜに、は、昨日きのうにもましてかなしいこえうたをうたったのであります。
縛られたあひる (新字新仮名) / 小川未明(著)
また他の時はすこしつかれを帯びたようにしずんで、不透明ふとうめいで、その皮膚ひふの底の方にはなんだか菫色すみれいろのようなものが漂っているように見えた。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
今日きょう長吉ちょうきち学校がっこうからかえると、自分じぶんのへやにはいってつくえまえにすわって物思ものおもいにしずんでいました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あねは、思案しあんしずんだかおつきをして、着物きもののすそを夕風ゆうかぜになぶらせながらおとうとのそばへ、はだしのまま近寄ちかよってきました。
港に着いた黒んぼ (新字新仮名) / 小川未明(著)
石はすぐしずんで水の底へ行き、ことにまっ白に少し青白く見えました。
鳥をとるやなぎ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
夕陽ゆうひは、おかまちしずみかかっています。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たちまちブクブクと水底みずそこしずんでしまいました。
お日さんは丘の髪毛かみけの向うの方へしずんで行ってまたのぼる。
若い木霊 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
あるあに思案しあんしずんで、そとをながめていますと、おとうとが、いつものようにおもくるまんでとおりかかりました。
くわの怒った話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうど、ここからると、あの太陽たいようしずむ、渦巻うずまほのおのようなくもしただ。そのしまくと、三にんはひどいめにあった。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
はらりとしずんだきぬの音で、はや入口へちゃんと両手を。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのうち、あきになり、ふゆとなって、だんだんみずつめたくなると、しぜんさかなたちは、元気げんきがなくなって、したほうしずんでいました。
川へふなをにがす (新字新仮名) / 小川未明(著)
は、あかく、うみのかなたにしずみました。
海のかなた (新字新仮名) / 小川未明(著)
あねは、あてもなくそれらの景色けしきをながめ、かなしみにしずみながら、おとうとをさがしていました。けれど、おとうとは、どこへいったのかわかりませんでした。
港に着いた黒んぼ (新字新仮名) / 小川未明(著)
きわめて快活かいかつ性質せいしつでありますが、あね灰色はいいろ着物きものをきて、きわめてしずんだ、口数くちかずすくない性質せいしつでありました。
灰色の姉と桃色の妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
また、一にちはたちました。そして、今日きょう太陽たいようは、昨日きのう夕方ゆうがたのように、くもあかめて西にしそらしずみました。
ある夜の姉と弟 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「この暴風ぼうふうに、どこへげただろうか? こんなひろい、ひろい、海原うなばらをどこへゆくというところもないのに……しずんでしまったのではないだろうか?」
幽霊船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
むすめかなしく、しずむのをながめました。
めくら星 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そら血潮ちしおのようにめて、あか夕日ゆうひは、いくたびか、なみあいだしずんだけれど、若者わかものふねは、もどってきませんでした。
海のまぼろし (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、このとき、父親ちちおや大事だいじにしておいた、てつつくられた金箱かねばこころがって、うみそこふかしずんでしまったのであります。
汽船の中の父と子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
五日の月が、西の山脈さんみゃくの上の黒い横雲よこぐもから、もう一ぺん顔を出して、山にしずむ前のほんのしばらくを、にぶなまりのような光で、そこらをいっぱいにしました。
シグナルとシグナレス (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
夕焼ゆうやけはいくたびとなく、うみのかなたのそらめてしずみました。少女おとめ岩角いわかどって、なみだながらにそれをながめたのでありました。
夕焼け物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)