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沈
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しず
ふりがな文庫
“
沈
(
しず
)” の例文
ロボはその
喉
(
のど
)
に食いついたなり、身を
沈
(
しず
)
め、うんとふんばると、
牝牛
(
めうし
)
は、角を地についてまっさかさまに大きくとんぼ返りに
倒
(
たお
)
れる。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
これをお
聞
(
き
)
きになった、
王
(
おう
)
さまは、
深
(
ふか
)
い
憂
(
うれ
)
いに
沈
(
しず
)
まれました。いつしかかがり
火
(
び
)
は
消
(
き
)
えて、
管弦
(
かんげん
)
の
音
(
ね
)
も
止
(
や
)
んでしまったのでございます。
北海の白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
神
(
しん
)
凝
(
こ
)
り、
鬼
(
き
)
沈
(
しず
)
み、星斗と相語り、地形と
相抱擁
(
あいほうよう
)
して
倦
(
う
)
むところを知らず。一杯をつくして
日天子
(
にってんし
)
を迎え、二杯を
啣
(
ふく
)
んで
月天子
(
げってんし
)
を顧みる。
狂人は笑う
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
おおかた上のプールでは、水泳選手の
河童
(
かっぱ
)
連が、
水沫
(
みずしぶき
)
をたてて、浮いたり
沈
(
しず
)
んだり、ウォタアポロの、球を
奪
(
うば
)
いあっているのでしょう。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
こまったことに、お日さまが
沈
(
しず
)
んでからは、モルテンとダンフィンがねむくなってきて、いまにも地上に落ちそうになるのでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
葬式
(
そうしき
)
の日には、アルレッキーノは舞台に出なくてもいいことになりました。この男は悲しみに打ち
沈
(
しず
)
んだ男やもめなんですから。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
また他の時はすこし
疲
(
つか
)
れを帯びたように
沈
(
しず
)
んで、
不透明
(
ふとうめい
)
で、その
皮膚
(
ひふ
)
の底の方にはなんだか
菫色
(
すみれいろ
)
のようなものが漂っているように見えた。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
第二に、この泥岩は、
粘土
(
ねんど
)
と
火山灰
(
かざんばい
)
とまじったもので、しかもその
大部分
(
だいぶぶん
)
は
静
(
しず
)
かな水の中で
沈
(
しず
)
んだものなことは明らかでした。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
これは
戦
(
たたか
)
いにやぶれて、海のそこに
沈
(
しず
)
んだ人びとが、
残念
(
ざんねん
)
のあまり、そういうかにに、生まれかわってきたのだろうと、人びとはいいました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
そうして
置
(
お
)
いて、
何
(
なん
)
の
容赦
(
ようしゃ
)
もなく、この
憐
(
あわ
)
れな
少女
(
むすめ
)
を、
砂漠
(
さばく
)
の
真中
(
まんなか
)
へ
連
(
つ
)
れて
行
(
い
)
って、
悲
(
かなし
)
みと
嘆
(
なげ
)
きの
底
(
そこ
)
へ
沈
(
しず
)
めてしまいました。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
彼はまた不安な表情をして考えに
沈
(
しず
)
んだ。彼は今までに一度も埃及に足を
踏入
(
ふみい
)
れたこともなく、埃及人と交際をもったこともなかったのである。
木乃伊
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
はらりと
沈
(
しず
)
んだ
衣
(
きぬ
)
の音で、
早
(
はや
)
入口へちゃんと両手を。肩がしなやかに袂の
尖
(
さき
)
、
揺
(
ゆ
)
れつつ
畳
(
たたみ
)
に敷いたのは、
藤
(
ふじ
)
の
房
(
ふさ
)
の
丈長
(
たけなが
)
く
末濃
(
すえご
)
に
靡
(
なび
)
いた
装
(
よそおい
)
である。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
声をのんでひッそりとしずまりかえった
場
(
じょう
)
の内外は、
無人
(
むじん
)
のごとくどよみを
沈
(
しず
)
めて、
息
(
いき
)
づまるような空気をつくっていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それじゃ
基督
(
ハリストス
)
でも
例
(
れい
)
に
引
(
ひ
)
きましょう、
基督
(
ハリストス
)
は
泣
(
な
)
いたり、
微笑
(
びしょう
)
したり、
悲
(
かなし
)
んだり、
怒
(
おこ
)
ったり、
憂
(
うれい
)
に
沈
(
しず
)
んだりして、
現実
(
げんじつ
)
に
対
(
たい
)
して
反応
(
はんのう
)
していたのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
遠い野原が
眼
(
め
)
の前にひらけ、この間ジナイーダに出会った時のことが思い出されて、わたしは物思いに
沈
(
しず
)
み始めた。……
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
江戸
(
えど
)
の
民衆
(
みんしゅう
)
は、
去年
(
きょねん
)
の
吉原
(
よしわら
)
の
大火
(
たいか
)
よりも、
更
(
さら
)
に
大
(
おお
)
きな
失望
(
しつぼう
)
の
淵
(
ふち
)
に
沈
(
しず
)
んだが、
中
(
なか
)
にも
手中
(
しゅちゅう
)
の
珠
(
たま
)
を
奪
(
うば
)
われたような、
悲
(
かな
)
しみのどん
底
(
ぞこ
)
に
落
(
お
)
ち
込
(
こ
)
んだのは
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
山上憶良の
痾
(
やまい
)
に
沈
(
しず
)
める時の歌一首で、巻五の、沈痾自哀文と思
二
子等
一
歌は、天平五年六月の作であるから、此短歌一首もその時作ったものであろう。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
その事がやはりこの尊者に聞えてあるいは思いに
沈
(
しず
)
んで何か質問の
端緒
(
いとぐち
)
を捜して居るのではないかと思ったです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
……やれ、
悲
(
かな
)
しや! こりゃ
冷
(
つめた
)
いわ、
血
(
ち
)
が
沈
(
しず
)
んで、
節々
(
ふし/\
)
が
固硬
(
しゃちこば
)
って、こりゃ
此
(
この
)
唇
(
くちびる
)
から
息
(
いき
)
が
離
(
はな
)
れてから
最早
(
もう
)
久
(
ひさ
)
しい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
忽
(
たちま
)
ちブクブクと
水底
(
みずそこ
)
に
沈
(
しず
)
んで
了
(
しま
)
いました。しばらく
過
(
す
)
ぎてからその
事
(
こと
)
が
発見
(
はっけん
)
されて
村中
(
むらじゅう
)
の
大騒
(
おおさわ
)
ぎとなりました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
臨終の席に
列
(
つらな
)
った縁者の人々は、見るに
見兼
(
みか
)
ねて力一杯に押えようとするけれど、なかなか手に
終
(
お
)
えなかった。そして鐘の
音
(
ね
)
の
沈
(
しず
)
むと共に病人の脈も絶えた。
白い光と上野の鐘
(新字新仮名)
/
沼田一雅
(著)
私は春琴女の墓前に
跪
(
ひざまず
)
いて
恭
(
うやうや
)
しく礼をした後検校の墓石に手をかけてその石の頭を
愛撫
(
あいぶ
)
しながら夕日が大市街のかなたに
沈
(
しず
)
んでしまうまで丘の上に
低徊
(
ていかい
)
していた
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
すると、熱いので、くじらが目をさまして、いきなり海へ
沈
(
しず
)
んでしまったのです。それで、たくさん人が死にました。その中にシンドバッドさんもいたのです。
アラビヤンナイト:04 四、船乗シンドバッド
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
女が鉄瓶を小さい方の
五徳
(
ごとく
)
へ移せば男は酒を燗徳利に移す、女が鉄瓶の
蓋
(
ふた
)
を取る、ぐいと雲竜を
沈
(
しず
)
ませる
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
磯吉が失明して除隊になったと早苗から聞かされたとき、早苗といっしょに声をあげて泣いた先生であったが、あのときの悲しみは今も心の底に
沈
(
しず
)
もっている。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
やっと
思
(
おも
)
いきって
身
(
み
)
を
投
(
な
)
げますと、こんどは
頭
(
あたま
)
にかぶった
鉢
(
はち
)
がじゃまになって、
沈
(
しず
)
んでも
沈
(
しず
)
んでも
浮
(
う
)
き
上
(
あ
)
がりました。するとそこへ
舟
(
ふね
)
をこいで
来
(
き
)
た
一人
(
ひとり
)
の
船頭
(
せんどう
)
が
見
(
み
)
つけて
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「この兄の神のようなうそつきは、このたけの葉がしおれるようにしおれてしまえ。この塩がひるようにひからびてしまえ。そして、この石が
沈
(
しず
)
むように沈み
倒
(
たお
)
れてしまえ」
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
与平はさからう水を
押
(
お
)
しわけるようにして、左右に大きく
躯
(
からだ
)
をゆすぶりながら、水ぎわに歩いて来た。棚引いていた茜色の光りは
沈
(
しず
)
み、与平の顔がただ、黒い
獣
(
けもの
)
のように見える。
河沙魚
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
そして、これまでの激しい調子とはうって代わった、
沈
(
しず
)
んだ調子で言葉をつづけた。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
日本郵船のある水夫は、コロムボで気が変になり、
春画
(
しゅんが
)
など水夫部屋に
飾
(
かざ
)
って
拝
(
おが
)
んだりして居たが、到頭印度洋の波を分けて水底深く
沈
(
しず
)
んで了うた、と其船の人が余に語り聞かせた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
水を張った
大桶
(
おおおけ
)
の底へ小石を
沈
(
しず
)
めておいて、幼い小初に
銜
(
くわ
)
え出さしたり、自分の背に小初を負うたまま隅田川の水の
深瀬
(
ふかせ
)
に沈み、そこで小初を放して独りで浮き上らせたり、とにかく
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
それらの
人達
(
ひとたち
)
が
目間苦
(
めまくる
)
しく
往
(
い
)
つたり
来
(
き
)
たりしてゐたが、ダンス
場
(
ば
)
は
人
(
ひと
)
がぎつちり
鮨詰
(
すしつめ
)
になつてゐた。
音楽
(
おんがく
)
につれて、
浮
(
う
)
いたり
沈
(
しず
)
んだりする
男女
(
だんじよ
)
の
顔
(
かお
)
が、
私達
(
わたしたち
)
の
目
(
め
)
にも
見
(
み
)
えるのであつた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
せかせかしていた心がやや
沈
(
しず
)
まって来た。彼はコップをおいて
椅子
(
いす
)
に
凭
(
もた
)
れた。
警察署長
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
野だは
大嫌
(
だいきら
)
いだ。こんな
奴
(
やつ
)
は
沢庵石
(
たくあんいし
)
をつけて海の底へ
沈
(
しず
)
めちまう方が日本のためだ。赤シャツは声が気に食わない。あれは持前の声をわざと気取ってあんな優しいように見せてるんだろう。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しぜん人も馬も重苦しい気持に
沈
(
しず
)
んでしまいそうだったが、しかしふと
通
(
とお
)
り
魔
(
ま
)
が過ぎ去った
跡
(
あと
)
のような
虚
(
むな
)
しい
慌
(
あわただ
)
しさにせき立てられるのは、こんな日は
競走
(
レース
)
が
荒
(
あ
)
れて大穴が出るからだろうか。
競馬
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
その顔は、
金色
(
こんじき
)
の
靄
(
もや
)
のなかに
沈
(
しず
)
んでゆく
夕日
(
ゆうひ
)
の残りの
光
(
ひかり
)
に照らされていた。クリストフの言葉は
喉
(
のど
)
もとにつかえた。ゴットフリートは目を
半
(
なか
)
ばとじ、口を少しあけて、ぼんやり
微笑
(
ほほえ
)
んでいた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
駅夫
(
えきふ
)
の
呼声
(
よびごへ
)
も
何
(
なん
)
となく
沈
(
しず
)
んで
聞
(
きこ
)
えた、もー八時近くである
夜汽車
(新字旧仮名)
/
尾崎放哉
(著)
二 ボートは
沈
(
しず
)
みぬ
千尋
(
ちひろ
)
の
海原
(
うなばら
)
七里ヶ浜の哀歌
(新字新仮名)
/
三角錫子
(著)
日が西に
沈
(
しず
)
めば
則
(
すなわ
)
ち花は西に
朝
(
むか
)
う
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
「お
姫
(
ひめ
)
さまは、
昨夜
(
さくや
)
、
海
(
うみ
)
の
中
(
なか
)
に
沈
(
しず
)
んでしまわれたのだもの。いくら
探
(
さが
)
したって
見
(
み
)
つかるはずがない。」と、
人々
(
ひとびと
)
は
思
(
おも
)
っていました。
赤い姫と黒い皇子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
燃え叫ぶ六疋は、
悶
(
もだ
)
えながら空を
沈
(
しず
)
み、しまいの一疋は泣いて随い、それでも雁の正しい列は、
決
(
けっ
)
して
乱
(
みだ
)
れはいたしません。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
あらしがおこって、船が
沈
(
しず
)
みそうになると、その船の前をおよぎながら、それはそれはきれいな声で、海の底がどんなに美しいかをうたいました。
人魚の姫
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
わたしは
庇
(
ひさし
)
のついた帽子を
脱
(
ぬ
)
いで、しばらくその場で迷っていたが、やがて重い物思いに
沈
(
しず
)
みながら、そこを
離
(
はな
)
れた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
お日さまは
沈
(
しず
)
みましたが、カラスたちはまだあかるいうちに、ヒースの
生
(
は
)
えている、あの大きな荒れ地につきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
平家
(
へいけ
)
一
門
(
もん
)
の
運命
(
うんめい
)
も、いよいよきわまり、
安徳天皇
(
あんとくてんのう
)
をいただいた
二位尼
(
にいのあま
)
が
水底
(
すいてい
)
ふかく
沈
(
しず
)
むだんになると、いままで水をうつたようにしんとしていた
広間
(
ひろま
)
には
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
古代の人のような
帽子
(
ぼうし
)
——というよりは
冠
(
かんむり
)
を
脱
(
ぬ
)
ぎ、
天神様
(
てんじんさま
)
のような服を着換えさせる間にも、いかにも
不機嫌
(
ふきげん
)
のように、
真面目
(
まじめ
)
ではあるが、
勇
(
いさ
)
みの無い、
沈
(
しず
)
んだ
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
で、
彼
(
かれ
)
ももう
思慮
(
かんが
)
えることの
無益
(
むえき
)
なのを
悟
(
さと
)
り、すっかり
失望
(
しつぼう
)
と、
恐怖
(
きょうふ
)
との
淵
(
ふち
)
に
沈
(
しず
)
んでしまったのである。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
いちど深く
沈
(
しず
)
んでから、ボカッと、あわだった水面に
浮
(
う
)
きあがってきたのを見ると、
若
(
わか
)
い
武士
(
ぶし
)
の
生首
(
なまくび
)
だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
打
(
う
)
ち
見
(
み
)
るところお
年齢
(
とし
)
はやっと二十四五、
小柄
(
こがら
)
で
細面
(
ほそおもて
)
の、
大
(
たい
)
そう
美
(
うつく
)
しい
御縹緻
(
ごきりょう
)
でございますが、どちらかといえば
少
(
すこ
)
し
沈
(
しず
)
んだ
方
(
ほう
)
で、きりりとやや
釣
(
つ
)
り
気味
(
ぎみ
)
の
眼元
(
めもと
)
には
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
すると
船
(
ふね
)
はみごとに
大穴
(
おおあな
)
があいて、たくさんの
兵
(
へい
)
を
乗
(
の
)
せたまま、ぶくぶくと
海
(
うみ
)
の中に
沈
(
しず
)
んでしまいました。
敵
(
てき
)
はあわてて
海
(
うみ
)
の中でしどろもどろに
乱
(
みだ
)
れて
騒
(
さわ
)
ぎはじめました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
“沈”の解説
沈(しん)は、周公旦の後裔であり、西周から春秋時代に江漢流域にあった諸侯国で、春秋時代には強大な隣国楚に従属することが多く、柏挙の戦いの前に蔡に滅ぼされた。
汾水流域には他に古沈が遠く周王朝成立前に存在し、その地は春秋時代には晋の国内となっており、「春秋左氏伝」の昭公元年に記載が見られる。
(出典:Wikipedia)
沈
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
“沈”を含む語句
沈黙
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