七里ヶ浜の哀歌しちりがはまのあいか
一真白き富士の根緑の江の島 仰ぎ見るも今は涙 帰らぬ十二の雄々しきみたまに 捧げまつる胸と心 二ボートは沈みぬ千尋の海原 風も浪も小さき腕に 力もつきはて呼ぶ名は父母 恨は深し七里が浜辺 三み雪は咽びぬ風さえ騒ぎて 月も星も影をひそめ みた …