“大桶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおおけ50.0%
おほをけ37.5%
おおこが12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大桶おおおけに二年がかりで天水をとり溜め、魚は海水に漬けて空乾からほしにし、元文四年の春のはじめ頃に、いっさいの準備が完了した。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
蓬頭垢面ほうとうくめん襤褸らんるを身に包み、妻子なく、家産なく、たゞ一ヶの大桶おほをけをコロガシ歩いて、飄遊へういう風の如く、其処そこの花蔭、此処ここの樹下と、一夜一夜の宿りも定まらず。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
火を入れた二番口の醤油を溜桶に汲んで大桶おおこがへかついでいると、事務所から給仕が健二を呼びに来た。
豚群 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)