しずめ)” の例文
親のうちつぶれてしまえば頼みに思う番頭からびを入れて身受みうけの金を才覚してもらおうというのぞみも今は絶えたわけ。さらばといってどうして今更お園をば二度と憂き川竹かわたけ苦界くがいしずめられよう。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
女の子が二人あったのが、姉妹きょうだい揃って苦界に身をしずめた。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)