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坊
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ぼん
ふりがな文庫
“
坊
(
ぼん
)” の例文
実際
禅寺
(
ぜんでら
)
の
坊
(
ぼん
)
さんなどいふものは、お客を
小芋
(
こいも
)
の
煮転
(
にころ
)
ばし位にしか思つてゐないものなので、それをよく知つてゐる橘仙氏は急に逃げ腰になつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
老爺 只今のお
坊
(
ぼん
)
様、ヘンリー四世とか云う王様から偉う、いかめしい身なりのお使者が見えましたで。
胚胎
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
京の六条でうたわれた大家の
坊
(
ぼん
)
ち真三郎はんの本色は少しもなく、あの三輪の里の不良少年が、そっくり乗りうつりの形になっておりますよ、お気をおつけなさい
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「元気にしてはりましたで。秀
坊
(
ぼん
)
がお腹
壊
(
こわ
)
しやはった時かて、看護婦よかよっぽど雪子
娘
(
とう
)
さんの方が看病の仕方心得てはる云うて、
御寮人様
(
ごりょうんさん
)
感心してはりました」
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
二丈
坊
(
ぼん
)
や、ろくろっ首の記憶にしても、仮りにその形を描き得たとしても、それは後年の修飾である。
澪標
(新字新仮名)
/
外村繁
(著)
▼ もっと見る
「
坊
(
ぼん
)
ちゃん
坊
(
ぼん
)
ちゃん!」と私は心の中で云った。それは堯が生れて間もない頃私がいつも呼んだ言葉だった。それから私はまた暫くして、「堯、堯!」と心の中でくり返した。
生と死との記録
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
もとは魚問屋の
坊
(
ぼん
)
ぼんであると分ると、可哀想だと、帳場に使ってくれた。
俗臭
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「知らんかい、あれや、岡崎の松林に住んでいる
坊
(
ぼん
)
じゃげな」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おい、
坊
(
ぼん
)
さん(小僧のこと)まけとき」
死までを語る
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
坊
(
ぼん
)
さんはイケマヘンと云うから
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
でも、あいそ笑いをして
此方
(
こちら
)
の顔色を
窺
(
うかが
)
い窺い、心持ち
頤
(
あご
)
を突き出して訴えるような鼻声で話しかける様子に、矢張「
船場
(
せんば
)
の
坊
(
ぼん
)
ち」らしい甘ったるさが残ってはいた。
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「京の六条の
蔦屋
(
つたや
)
の
坊
(
ぼん
)
ちの色男の真三郎さんは、あなたですか」
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
坊
常用漢字
中学
部首:⼟
7画
“坊”を含む語句
御坊
坊様
坊主
坊々
吝嗇坊
坊主頭
赤坊
正覚坊
願人坊主
宿坊
御坊様
坊舎
泥坊
見栄坊
坊間
小坊主
盗坊
乞食坊主
海坊主
正坊
...