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おもぶ
重ね右の
趣きまで願書に
認め居たるに加賀屋長兵衞入り來り我等
何分にも取扱ひ候間
今少し御待ち下さるべし白子屋方へ
能々異見を
して相摸路より甲州へ
到り是より所々方々と
遊歴なし
種々樣々樂しみ居たりける
扨も翌日所の
者共此
體を見出し大いに驚きて
飛脚と
馬士の殺されたる
趣きを
以て
八山なる旅館へ申遣しける
趣きは此度天一坊樣
御下向に
付ては重役の者一
統相伺ひ申
度儀こそ有ば明日五ツ
時伊豆守御役宅へ御出あらせられ
度との
口上を