しゅ)” の例文
智恵があって、生死の出で難いことを知り、道心があって慈尊に会わんことを願うのは、殊勝のことのようであるが、よしなき畜生のしゅを感ずることは浅ましいことである。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
『倶舎論』に曰く、「死有しうののち、生有しょううさきにありて、二者の中間ちゅうげんに、五蘊ごうんの起こるあり。生処しょうしょに至らんがためのゆえに、このしんを起こす。二しゅの中間なるがゆえに、中有ちゅううと名づく」
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
幻詭猥雑げんきわいざつの談に、干戈かんか弓馬の事をはさみ、慷慨こうがい節義のだんに、神仙縹緲しんせんひょうびょうしゅまじゆ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
四百万億まんおく阿僧祇あそうぎ世界せかいなる六しゅしょう衆生しゅうじょう有形うぎょうのもの、無形むぎょうのもの——有形無形うぎょうむぎょうのうち、慾界色界よくかいしきかい有情うじょう有形うぎょうにして、無慾無色界むよくむしきかい有情うじょう無形むぎょうなり……なンかと大分むずかしい文句だが
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)