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襟
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カラ
ふりがな文庫
“
襟
(
カラ
)” の例文
代助の逢いに来た平岡もその戸口から現われた。先達て見た夏服を着て、相変らず奇麗な
襟
(
カラ
)
とカフスを掛けていた。忙しそうに
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
軈
(
やが
)
て銀之助はがた/\靴の音をさせ
乍
(
なが
)
ら、洋服の上衣を脱いで折釘へ懸けるやら、
襟
(
カラ
)
を取つて机の上に置くやら、または無造作にズボン釣を外すやらして
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
力のない手付きで
襟
(
カラ
)
を引っぱって、
咽喉
(
のど
)
を楽にしようとこころみつつ片手を突ついて女の顔を見上げた。そうしてそこで女と顔を見合わせたままピッタリと動かなくなった。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
そのリイドが或る時
襟
(
カラ
)
を買ひに、通りすがりの雑貨屋へ入つて往つた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
代助の
逢
(
あ
)
ひに
来
(
き
)
た平岡も其
戸口
(
とぐち
)
から
現
(
あら
)
はれた。先達て
見
(
み
)
た
夏服
(
なつふく
)
を
着
(
き
)
て、相変らず奇麗な
襟
(
カラ
)
とカフスを
掛
(
か
)
けてゐた。
忙
(
いそが
)
しさうに
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
一等運転手は若いハイカラなヤンキー、
客船
(
メイルボート
)
出身だけに淡水と、
襟
(
カラ
)
と、ワイシャツの最大浪費者だと聞いた。二等運転手は
猶太
(
ジュー
)
系の
鷲鼻
(
わしばな
)
を持った小男で、人種はよくわからない。
幽霊と推進機
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「はい/\、
襟
(
カラ
)
でございますか。
大きさ
(
サイズ
)
はお幾らで?」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
襟
(
カラ
)
を引き
除
(
の
)
け、ネクタイを引き
千切
(
ちぎ
)
り、
辷
(
すべ
)
りたおれようとして踏み止まりつつ、もう一度走り寄って、眼の前の物体を覗き込もうとした。夢中になって掴みかかるべく身を藻掻いた。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
首の回らないほど高い
襟
(
カラ
)
を掛けて外国から帰って来た健三は、この
惨澹
(
みじめ
)
な境遇に置かれたわが妻子を黙って眺めなければならなかった。ハイカラな彼はアイロニーのために
手非道
(
てひど
)
く打ち据えられた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
襟
(
カラ
)
を見せて下さい。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“襟”の意味
《名詞》
(えり)衣服の、頚を取り囲んでいる部分に付けられる縁。
(出典:Wiktionary)
“襟”の解説
襟・衿(えり)は、衣服において、首を取り囲む所につけられている部分。英語のカラー(collar)に相当するが、本来、カラーは衣服の身頃との接合とは関係なく頸部につける円筒状の物の総称をいう(後述)。
(出典:Wikipedia)
襟
常用漢字
中学
部首:⾐
18画
“襟”を含む語句
襟飾
襟巻
胸襟
半襟
襟首
襟頸
白襟
襟章
襟留
襟止
詰襟
宸襟
黒襟
高襟
折襟
襟下
御襟
襟裾
立襟
襟頭
...