“黒襟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろえり87.5%
えり12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒襟（くろえり）の半纏（はんてん）のまんま、長火鉢のまえから引っ立てられて行った姿は、なに、水の垂れるほどじゃあなかったが、ちょいとした女だったそうだ。
早耳三次捕物聞書：04 海へ帰る女 (新字新仮名) ／ 林不忘(著)
葉子と顔を見合わした瞬間には部屋（へや）を間違えたと思ったらしく、少しあわてて身を引こうとしたが、すぐ櫛巻（くしま）きにして黒襟（くろえり）をかけたその女が葉子だったのに気が付くと
或る女：2（後編） (新字新仮名) ／ 有島武郎(著)
急に黒襟（えり）のない着物を着たのと、髪の違ったのがなおさら人柄を違えて見せたのだった。
旧聞日本橋：10 勝川花菊の一生 (新字新仮名) ／ 長谷川時雨(著)