“たすき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
98.2%
手次0.4%
手襁0.4%
手襷0.4%
0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は黙って手まねをし、すばやく刀の下緒さげおを取ってたすきをかけ、また鉢巻をした。手まねは、「おまえもこうしろ」という意味である。
艶書 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
天の兒屋の命太祝詞ふとのりと言祷ことほぎ白して、天の手力男たぢからをの神一六、戸のわきに隱り立ちて、天の宇受賣うずめの命、天の香山の天の日影ひかげ手次たすきけて、天の眞拆まさきかづらとして一七
一七 ヒカゲカズラを手次たすきにかけ、マサキノカズラをカヅラにする。神がかりをするための用意。
フトダマの命がこれをささげ持ち、アメノコヤネの命が莊重そうちよう祝詞のりととなえ、アメノタヂカラヲの神が岩戸いわとかげに隱れて立つており、アメノウズメの命が天のカグ山の日影蔓ひかげかずら手襁たすき
長「手襷たすきんなさい、忙がしかろうが、何もお前は台所だいどこを働かんでも、一切道具ばかり取扱ってればいんだ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
音羽小三郎の二人はたすきを十字に綾取あやどり、端折はしょりを高く取り、上締うわじめをしめ、小長いのを引抜き物をも言わずツカ/\と進んでまいり、今八橋周馬が敷台口しきだいぐちへ下りようとする前に立塞たちふさがりました。
三言みこととはばれもせずおびよりさきたすきがけの甲斐かひ/\しく、井戸端ゐどばたいづればつきかげながしにのこりて、はだへすやうなかぜさむさにゆめわすれぬ、風呂ふろすゑ風呂ふろにておほきからねど
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)