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『女靴の跡』
ふりがな文庫
『
女靴の跡
(
おんなぐつのあと
)
』
白いところに黒い大きい字でヴェルダンと書いたステーションへ降りた。あたりは実に森閑としていて、晩い秋のおだやかな小春日和のぬくもりが四辺の沈黙と白いステーションの建物とをつつんでいる。 ステーション前のホテルのなかも物音がなくてカーテンのか …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「新女苑」1937(昭和12)年11月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
襟
(
カラー
)
哩
(
マイル
)
谺
(
こだま
)