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しみ
ひしひしと
繁み立てたれ竹の
尖は突きぬけて寒し竝倉の上に (二八九頁)
から松は
繁みすぐろしすぐろけど早や春来らし芽立
湿れり
白き猫
繁み
身動ぐ毛のつやのしづかを霜は
外にくだるらし
白き猫
繁み
身動ぐ毛のつやのしづかを霜は
外にくだるらし
冬の楡の
繁みにほそき髪の毛は梳櫛の歯に
梳く細みなり
猫やなぎ花はぜそめて田川には
蛙子生れぬ
繁みかへる子
猫やなぎ花はぜそめて田川には
蛙子生れぬ
繁みかへる子
まつぶさに
繁みに見れば
星雲の
微塵の光渦巻きにけり
冬向ふ
繁み
落葉松氷雨ふりいたもにじめり寒き
落葉松