しみ)” の例文
ひしひしとしみみ立てたれ竹のは突きぬけて寒し竝倉の上に (二八九頁)
文庫版『雀の卵』覚書 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
から松はしみみすぐろしすぐろけど早や春来らし芽立湿しめれり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
白き猫しみ身動みじろぐ毛のつやのしづかを霜はにくだるらし
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
白き猫しみ身動みじろぐ毛のつやのしづかを霜はにくだるらし
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
冬の楡のしみみにほそき髪の毛は梳櫛の歯にく細みなり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
猫やなぎ花はぜそめて田川には蛙子かへるごれぬしみみかへる子
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
猫やなぎ花はぜそめて田川には蛙子かへるごれぬしみみかへる子
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
まつぶさにしみみに見れば星雲ほしぐも微塵みぢんの光渦巻きにけり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
冬向ふしみ落葉松からまつ氷雨ひさめふりいたもにじめり寒き落葉松からまつ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しみみ立つ馬酔木あしび、黒木
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しみみ立つ馬醉木あしび、黒木
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
しみみ澄む白き色。
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)