もっ)” の例文
その時は冬の事で、サア出帆した所が大嵐おおあらし、毎日々々の大嵐、なか/\茶椀にめしもって本式にべるなんと云うことは容易な事ではない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
此のの紅梅という女が籬まで廻って呉れというので、娘が居た事と心得て籬へ廻ると、紅梅がおりて来まして突然だしぬけに清左衞門の胸倉を取って、私の亭主に毒酒をもった侍が通ったらば知らせて呉れ
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お鉢が其処そこに出してあるから、銘々に茶碗にもっ百鬼ひゃくき立食りっしょく。ソンナけだから食物しょくもつも勿論安い。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)