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止
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やま
ふりがな文庫
“
止
(
やま
)” の例文
聞て
扨
(
さて
)
こそ只今申通り我々を召捕了簡と相
見
(
みえ
)
たりと云へば皆々山内が
明察
(
めいさつ
)
を感じて
止
(
やま
)
ざりしと扨も越前守は若黨草履取を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
懊悩
(
おうのう
)
として
憂
(
うき
)
に
堪
(
た
)
へざらんやうなる彼の
容体
(
ようたい
)
に
幾許
(
いくばく
)
の変も見えざりけれど、その心に水と火の如きものありて
相剋
(
あひこく
)
する苦痛は、
益
(
ますます
)
募りて
止
(
やま
)
ざるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
何をか調実の物と言ふ、マホメット説けり、釈氏説けり、真如と呼び、真理と称へ、東西の哲学者が説明を試みて
止
(
やま
)
ざる者即ち
是
(
これ
)
なり。而して吾人は之を基督といふ。
最後の勝利者は誰ぞ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
春になつたので女の装飾が
大分
(
だいぶ
)
変り出した。
縁
(
ふち
)
の狭い
頭巾帽
(
トツカ
)
が
止
(
やま
)
つて
縁
(
ふち
)
の広い
円帽
(
シヤポウ
)
に移つて
行
(
ゆ
)
く。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
夫
(
それ
)
を
怒
(
いかり
)
罵
(
ののしり
)
て
止
(
やま
)
ざれば
約々
(
せわ/\
)
しく
腹立
(
はらたつ
)
こと
多
(
おおく
)
して家の内静ならず。悪しき事あらば折々
言教
(
いいおしえ
)
て誤を
直
(
なおす
)
べし。少の
過
(
あやまち
)
は
忍
(
こらえ
)
て
怒
(
いかる
)
べからず、心の内には
憐
(
あわれみ
)
て
外
(
ほか
)
には行規を堅く
訓
(
おしえ
)
て怠らぬ様に使ふべし。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
この意
頻
(
しき
)
りに
止
(
やま
)
ざる所なり云々
汽船が太平洋を横断するまで
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
行く下されること數度なり左右の松山にヂイ/\と濁りし聲に啼く虫あり何ぞと聞ば松虫と答ふ山に掛れば數万本の松皆赤枯れて火に燒けたる如し又問へば松虫が皆な喰ひ枯せしなりといふ松に此虫が
生
(
わ
)
けば滿山枯し盡さねば
止
(
やま
)
ず其形は毛虫の如くにて憎むべきものなりと云ふ
嗚呼
(
あゝ
)
松に生じ松によりて育ちながら新芽を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
搖上
(
ゆりあ
)
げ
搖下
(
ゆりおろ
)
し
此方
(
こなた
)
へ
漂
(
たゞよ
)
ひ彼方へ
搖
(
ゆす
)
れ正月四日の
朝
(
あさ
)
巳
(
み
)
の
刻
(
こく
)
より翌五日の
申
(
さる
)
の
刻
(
こく
)
まで風は少しも
止
(
やま
)
ず
吹通
(
ふきとほ
)
しければ二十一人の者共は
食事
(
しよくじ
)
もせす
二日
(
ふつか
)
二夜
(
ふたよ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
掴
(
つか
)
んで十兵衞が其の儘息は
絶
(
たえ
)
にけり長庵刀の血を
拭
(
ぬぐ
)
ひて
鞘
(
さや
)
に納め
懷中
(
くわいちう
)
の
胴卷
(
どうまき
)
を取だし四十二兩は
福
(
ふく
)
の
神
(
かみ
)
弟
(
おとゝ
)
の身には
死神
(
しにがみ
)
と
己
(
おの
)
れが
胴
(
どう
)
にしつかり
括
(
くゝ
)
り雨も
止
(
やま
)
ぬに
傘
(
からかさ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
止
常用漢字
小2
部首:⽌
4画
“止”を含む語句
停止
笑止
中止
静止
小止
挙止
踏止
休止
取止
波止場
立止
行止
押止
廃止
制止
駒止
思止
默止
発止
底止
...