どめ)” の例文
読書界も、急に落着おちつきを失い、或いは方向転換をしたり、或いは廃刊や出版どめがあったりして、それ等のことはどっちかいうと意味なく騒ぎをきおこし、そして拡大した。
そこから苧屑のような木綿わたが垂れさがっている! 頸にもやはり、靴下とも靴下どめとも腹巻ともつかないが、どう見てもネクタイとは思われない代物を巻きつけている。
また一人殘らず羊毛製やうまうせいの長靴下と、眞鍮のびぢやうどめになつてゐる田舍出來ゐなかできの靴を履いて居た。こんな着物を身につけてゐる生徒の内約二十名以上は、十分生長した女の子であつた。
考えるまでもない、手取てっとり早く有体ありていに見れば、正にこれ、往来どめ
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)