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止
>
ど
ふりがな文庫
“
止
(
ど
)” の例文
「
清
(
せい
)
ちゃん、あのお
庭
(
にわ
)
に
咲
(
さ
)
いている
赤
(
あか
)
い
花
(
はな
)
はなんだか
知
(
し
)
っている?」と、
一人
(
ひとり
)
が、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって
垣根
(
かきね
)
の
間
(
あいだ
)
からのぞこうとしたのでした。
子供どうし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鬼
(
おに
)
どもはやがて、おじいさんの
居
(
い
)
るうろの
前
(
まえ
)
まで
来
(
き
)
ますと、がやがやいいながら、みんなそこに
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まってしまいました。
瘤とり
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「ところがその青年たちは、申し合わせたように近所の薬屋で、かゆみ
止
(
ど
)
めの薬を買って身体に塗ったそうだ」
地獄街道
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そして、サンパン
止
(
ど
)
めくらいの荒れた夜中のことだから、伝馬をやられたために、夜帰れなかったんだと、船員たちは勝手に想像して気をもんでいたのだった。
海に生くる人々
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
「なにいうとるの?」呆れたように、そういったが、急に、マンの声も、妙にいたずらっぽくなって、「そんなら、お父さん、ええ痛み
止
(
ど
)
めの
呪禁
(
まじない
)
、教えてあげようか」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
▼ もっと見る
靜かな町筋の路上に空しく立ち
止
(
ど
)
まらなければならなかつた。
赤い鳥
(旧字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
「
誰
(
だれ
)
だ、
誰
(
だれ
)
だ‥‥」と、
小隊
(
せうたい
)
の四五
人
(
にん
)
は
川岸
(
かはぎし
)
に
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まつた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
と若者も同じ様に云って、吉蔵の傍へ
停
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まった。
かやの生立
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
兄
(
あに
)
は、なにごとがあって、
呼
(
よ
)
び
止
(
と
)
めたのだろうと
思
(
おも
)
って、
額
(
ひたい
)
ぎわに
流
(
なが
)
れる
汗
(
あせ
)
をふいて、おじいさんの
方
(
ほう
)
を
向
(
む
)
いて
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まりました。
村の兄弟
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
サンパン
止
(
ど
)
め——暴風雨にて港内通船危険につき港務課より一切の小舟通行を禁止する——の
暴化
(
しけ
)
を冒して、船長を日本波止場まで、「秘密」に送りつけねばならぬのであった。
海に生くる人々
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
子供
(
こども
)
は、
二足
(
ふたあし
)
、
三足
(
みあし
)
歩
(
ある
)
くと
足
(
あし
)
もとの
小石
(
こいし
)
を
拾
(
ひろ
)
って、それを
珍
(
めずら
)
しそうに、ながめていました。
鶏
(
とり
)
が
餌
(
え
)
を
探
(
さが
)
していると
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって
幾年もたった後
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「まあ、このけしの
花
(
はな
)
のきれいなこと。」といって、
散歩
(
さんぽ
)
している、
若
(
わか
)
い
夫婦
(
ふうふ
)
が、
店
(
みせ
)
さきに
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まると、けしの
花
(
はな
)
を
見
(
み
)
ました。
ガラス窓の河骨
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
父親
(
ちちおや
)
は、
手間
(
てま
)
がとれても、
子供
(
こども
)
の
気
(
き
)
の
向
(
む
)
くままにまかせて、ぼんやり
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、それを
見守
(
みまも
)
っていることもありました。
幾年もたった後
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、ほかのものも
等
(
ひと
)
しく
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、みんなから
遅
(
おく
)
れがちになって、とぼとぼと
歩
(
ある
)
いていた
年寄
(
としよ
)
りを
待
(
ま
)
つのでありました。
春になる前夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
男
(
おとこ
)
の
乞食
(
こじき
)
は、りっぱな
構
(
かま
)
えをした
家
(
うち
)
の
前
(
まえ
)
へきますと、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、
考
(
かんが
)
え
込
(
こ
)
みました。それから、おそるおそる
門
(
もん
)
の
中
(
なか
)
へ
入
(
はい
)
ってゆきました。
塩を載せた船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「もう
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れかかるが、どう
道
(
みち
)
をいったら、
自分
(
じぶん
)
のゆこうとする
村
(
むら
)
に
着
(
つ
)
くだろう。」と、
旅人
(
たびびと
)
は
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって
思案
(
しあん
)
しました。
島の暮れ方の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼女
(
かのじょ
)
は、いろいろのことを
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
に
考
(
かんが
)
えていたが、その
声
(
こえ
)
を
聞
(
き
)
きつけると、
自分
(
じぶん
)
を
呼
(
よ
)
んでいるのだなと
思
(
おも
)
って、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まったのであります。
ある冬の晩のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「やあ、きれいだな。」と、
年
(
とし
)
ちゃんは、
水
(
みず
)
たまりのところに
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、
大空
(
おおぞら
)
の
白
(
しろ
)
い
雲
(
くも
)
が
下
(
した
)
の
水
(
みず
)
の
面
(
おもて
)
に
映
(
うつ
)
っているのをのぞいていました。
風船虫
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
宮田
(
みやた
)
くん。」と、
彼
(
かれ
)
は、
前
(
まえ
)
へいく
少年
(
しょうねん
)
に
声
(
こえ
)
をかけました。
少年
(
しょうねん
)
は、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、
哲夫
(
てつお
)
を
見返
(
みかえ
)
ると、にっこり
笑
(
わら
)
いました。
中学へ上がった日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また、
途中
(
とちゅう
)
で、なにかもの
音
(
おと
)
がすると、それが、
小犬
(
こいぬ
)
たちのいる
森
(
もり
)
の
方
(
ほう
)
からでなかったかと、どこででも、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって
耳
(
みみ
)
をすましたのです。
森の中の犬ころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのとき、
彼
(
かれ
)
はちょっと
振
(
ふ
)
り
返
(
かえ
)
ってみますと、
黒
(
くろ
)
いおおかみは、すこし
彼
(
かれ
)
から
離
(
はな
)
れたところにきて
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まっていました。
おおかみと人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ひとりで、パンが
買
(
か
)
える?」と、
北川
(
きたがわ
)
くんが、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、やさしく
弟
(
おとうと
)
の
顔
(
かお
)
をのぞくようにして、きいていました。
笑わなかった少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、さち
子
(
こ
)
は、
町
(
まち
)
へ
使
(
つか
)
いにまいりました。そして、
用
(
よう
)
をすまして、
帰
(
かえ
)
りがけに、ふと
草花屋
(
くさばなや
)
の
前
(
まえ
)
を
通
(
とお
)
りかけて、
思
(
おも
)
わず
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まりました。
花と少女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
たまたまやさしそうな
女
(
おんな
)
の
人
(
ひと
)
が、
少年
(
しょうねん
)
のすわっている
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
ると、
前
(
まえ
)
に
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、
懐
(
ふところ
)
から
財布
(
さいふ
)
をとり
出
(
だ
)
して、
銭
(
ぜに
)
を
前
(
まえ
)
に
置
(
お
)
いていってくれました。
石をのせた車
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
娘
(
むすめ
)
は
黒
(
くろ
)
んぼを、
物珍
(
ものめずら
)
しそうに
振
(
ふ
)
り
返
(
かえ
)
りますと、
黒
(
くろ
)
んぼは
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、
不思議
(
ふしぎ
)
そうに、
娘
(
むすめ
)
の
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
つめていましたが、やがて
近寄
(
ちかよ
)
ってまいりました。
港に着いた黒んぼ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
年
(
とし
)
とったねこは、しいの
木
(
き
)
の
下
(
した
)
を
通
(
とお
)
るときに、
木
(
き
)
の
上
(
うえ
)
を
見上
(
みあ
)
げながら
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まりました。二
羽
(
わ
)
のすずめは、
自分
(
じぶん
)
たちを
見
(
み
)
たのかと、びっくりしました。
木の上と下の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おじいさんは、あんなに
疲
(
つか
)
れていなさる。」と、
先
(
さき
)
になっていた
一人
(
ひとり
)
がいって、
振
(
ふ
)
り
向
(
む
)
いて
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まりました。
春になる前夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小鳥
(
ことり
)
が、
木
(
き
)
のこずえにきて
鳴
(
な
)
いていると、おじいさんは、また
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、その
鳴
(
な
)
き
声
(
ごえ
)
に
聞
(
き
)
きとれていました。
幾年もたった後
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、
紳士
(
しんし
)
は、ちょっと
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まったが、そして
頭
(
あたま
)
を
傾
(
かたむ
)
けたが、
自分
(
じぶん
)
の
弱気
(
よわき
)
のせいだというように
考
(
かんが
)
えて
ある冬の晩のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このボタンを
見
(
み
)
た
人
(
ひと
)
は、だれでもちょっと
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、じっと
目
(
め
)
をその
上
(
うえ
)
に
落
(
お
)
とさないものはありませんでした。
知
(
し
)
らない
人
(
ひと
)
は、
黙
(
だま
)
って
見返
(
みかえ
)
ってゆきました。
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しばらく
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、
鶏
(
にわとり
)
の
遊
(
あそ
)
んでいるようすを
見
(
み
)
ていますと、けんかをせずに、一つの
餌
(
え
)
を
見
(
み
)
つけても、たがいにつつき
合
(
あ
)
って、
仲
(
なか
)
よくそれを
食
(
た
)
べていました。
僕は兄さんだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど
橋
(
はし
)
のところまでくると
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、ただ
見
(
み
)
ているだけで、どうすることもできなかったのです。
台風の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おばあさんは、それを
聞
(
き
)
くと、つえをつきながら、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まりました。そして、
橋
(
はし
)
のそばに、
店
(
みせ
)
を
開
(
ひら
)
いている、
盤台
(
ばんだい
)
の
中
(
なか
)
の
大
(
おお
)
きなこいに
目
(
め
)
を
止
(
と
)
めたのであります。
千代紙の春
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、
橋
(
はし
)
の
上
(
うえ
)
にくるとしばらく、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって
欄干
(
らんかん
)
によって、
水
(
みず
)
の
上
(
うえ
)
をぼんやりとながめていました。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
道
(
みち
)
を
急
(
いそ
)
ぐ
人々
(
ひとびと
)
の
中
(
なか
)
には、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、じっと
耳
(
みみ
)
をすます
青年
(
せいねん
)
がありました。また、
女
(
おんな
)
の
人
(
ひと
)
がありました。その
人
(
ひと
)
たちは、しまいまでその
歌
(
うた
)
に
聞
(
き
)
きとれていました。
青い草
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
少年
(
しょうねん
)
は、しばらく
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、それに
見
(
み
)
とれていました。こんな
小鳥
(
ことり
)
といっしょに
山
(
やま
)
の
中
(
なか
)
で
暮
(
く
)
らしているほうが、
東京
(
とうきょう
)
へいくよりは
幸福
(
こうふく
)
のように
感
(
かん
)
じられたのです。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「いったい、どうしたことだろう?」と、
清吉
(
せいきち
)
は、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、このありさまを
見
(
み
)
つめたのです。
戦争はぼくをおとなにした
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おそらく、
途中
(
とちゅう
)
で
息子
(
むすこ
)
に
出
(
で
)
あうであろうと
思
(
おも
)
われたので、あちらから、
足音
(
あしおと
)
がすると、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、その
人
(
ひと
)
の
近
(
ちか
)
づくのを
待
(
ま
)
っていました。
見
(
み
)
ると、ちがっています。
夕焼けがうすれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あの
青
(
あお
)
い
火
(
ひ
)
はなんだろう?」と、ふいに
義夫
(
よしお
)
は、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、
怖
(
おそ
)
ろしそうに、ささやきました。
ある夜の姉と弟
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
紳士
(
しんし
)
は、めったに
人
(
ひと
)
の
通
(
とお
)
らない、
青田
(
あおた
)
の
中
(
なか
)
の
細道
(
ほそみち
)
を
歩
(
ある
)
いて、
右
(
みぎ
)
を
見
(
み
)
たり、
左
(
ひだり
)
を
見
(
み
)
たりしながら、ときどき、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まっては、くつの
先
(
さき
)
で
石塊
(
いしころ
)
を
転
(
ころ
)
がしたりしていました。
銀河の下の町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
一人
(
ひとり
)
の
旅人
(
たびびと
)
が、
野中
(
のなか
)
の
細道
(
ほそみち
)
を
歩
(
ある
)
いてきました。その
日
(
ひ
)
は、ことのほか
暑
(
あつ
)
い
日
(
ひ
)
でした。
旅人
(
たびびと
)
は
野
(
の
)
に
立
(
た
)
っている
松
(
まつ
)
の
木
(
き
)
を
見
(
み
)
ますと、
思
(
おも
)
わず
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まりました。
曠野
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、
疲
(
つか
)
れた
家族
(
かぞく
)
のものは、こちらを
向
(
む
)
いて、ちょっと
躊躇
(
ちゅうちょ
)
しましたが、ついに
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって
子供と馬の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼女
(
かのじょ
)
は、しばらく
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、その
小鳥
(
ことり
)
の
枝
(
えだ
)
に
止
(
と
)
まって
鳴
(
な
)
いているのを
見守
(
みまも
)
っていましたが
ふるさとの林の歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あたりを
往来
(
おうらい
)
する
人々
(
ひとびと
)
は、この
二人
(
ふたり
)
のいるそばに
近寄
(
ちかよ
)
って、
珍
(
めずら
)
しそうにながめて、
笑
(
わら
)
ってすぐにゆくものもあれば、また、しばらくは
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まってゆくものもありました。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お
友
(
とも
)
だちとこんな
話
(
はなし
)
をしていると、
一人
(
ひとり
)
のみすぼらしいおばあさんが、
鳥居
(
とりい
)
のところに
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、
神社
(
じんじゃ
)
に
向
(
む
)
かって
拝
(
おが
)
んでいました。
片手
(
かたて
)
に
長
(
なが
)
いつえを
持
(
も
)
っていました。
夕雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
じゅず
玉
(
だま
)
の
輪
(
わ
)
を
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
でふりまわしながら、みんなのいる
方
(
ほう
)
へ、
自分
(
じぶん
)
もかけてゆきましたが、ふと、なにを思ったか、
正
(
まさ
)
ちゃんは、かけるのをやめて、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まりました。
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
せっかく
造
(
つく
)
りかけた
巣
(
す
)
をこわすのもかわいそうだと
考
(
かんが
)
え
直
(
なお
)
して、しばらく
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、一ぴきの
親
(
おや
)
ばちが、わき
見
(
み
)
もせず、
熱心
(
ねっしん
)
に
小
(
ちい
)
さな
口
(
くち
)
で、だんだんと
大
(
おお
)
きくしようと
ある夏の日のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
少年
(
しょうねん
)
は、すこし、
時間
(
じかん
)
のおくれたときは、
急
(
いそ
)
いで、
夢中
(
むちゅう
)
でその
前
(
まえ
)
を
過
(
す
)
ぎてしまいましたけれど、そうでないときは、よくぼんやりと
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、
毎日
(
まいにち
)
のように
見
(
み
)
る
天使
(
てんし
)
を
町の天使
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あれは、
支那人
(
しなじん
)
かしらん……。」と、ちょっと
父親
(
ちちおや
)
は、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって
振
(
ふ
)
り
向
(
む
)
いてみました。
お父さんの見た人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
青年
(
せいねん
)
は、この
家
(
うち
)
の
前
(
まえ
)
にくると、ふいに
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まりました。そして、あたりを
見
(
み
)
まわしました。
花と少女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
止
常用漢字
小2
部首:⽌
4画
“止”を含む語句
停止
笑止
中止
静止
小止
挙止
踏止
休止
取止
波止場
立止
行止
押止
廃止
制止
駒止
思止
默止
発止
底止
...