身長)” の例文
すなわち頭髪かみは肩まで生い身長の長きこと二じょう余り、足は板敷を踏みながら首は天井の上まで懸かり、尚その低きをいきどおるが如く大眼かっと見開いて下界を爛々らんらんにらんでいる。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そこを目掛けて小一郎は取り直した大刀、柄を廻わし、一歩踏み出すと身長すくめ、相手の左胴を上斜めに、五枚目のあばら六枚目へかけ、鐘巻流での荒陣払い、ザックリのぶかく掬い切った。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)