“偉丈夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いじょうふ71.4%
いじょうぶ14.3%
ゐぢやうふ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さらに奥の間へ案内されると、広い座敷のなかにはただひとつのとうを据えて、ひとりの偉丈夫いじょうふが帽もかぶらず、靴も穿かずに、長い髪を垂れて休息していた。
かたはば広くたけ高い偉丈夫いじょうぶ! かれはギロギロとするどい眼光で一同を見まわすと、すばやく身をひるがえして戸を閉じ、耳をあてた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ものつたことはないが、かほだけはおぼえてゐる天滿與力てんまよりき何某なにがしであることを玄竹げんちくつてゐた。この天滿與力てんまよりき町人ちやうにんからそでしたるのにめうてゐるかたちだけの偉丈夫ゐぢやうふであつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)