“あがり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アガリ
語句割合
14.3%
昂騰14.3%
登樓14.3%
14.3%
上金7.1%
利益7.1%
參館7.1%
收入7.1%
木戸銭7.1%
遊興7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白とべにとが解けあったところを、指のさきにすくいとると、かたわら絵絹えぎぬの上へ、くるりと、女の腰の輪かくを一息に丸く描いて、その次には、上の方へもっていってポチリと点を打ったあがりをおいた。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
さながらや、海阪うみさか昂騰あがり
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
する伊勢屋五兵衞とて有徳うとくなる者の養子に千太郎と云ふ若者あり實家じつかは富澤町の古着ふるぎ渡世甲州屋吉兵衞と云ふ者なりしか此千太郎或時仲間なかま參會崩さんくわいくづれよりおほ一座にて晝遊びに此丁字屋へ登樓あがりお富の小夜衣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
日蓮上人、為兼卿ためかねきやう、遊女初君はつきみとう古跡こせきもたづねばやとおもひしに、越後に入りてのち気運きうんじゆんうしなひ、としやゝけんしてこくねだん日々にあがり人気じんきおだやかならず。
「饂飩もなかなか上金あがりでっけえもんと見えますのう。」
利益あがりはみなお前にやる。……だから、すっぱり告白うちあけてくれ。隠し立てさえしなけァいざこざはいわねえといってるんじゃねえか。……な、なんだ。妙な面をするな。……笑え。おい、笑って見せろ
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
みづから參館あがりて、とはおもへど、少しさゝはる事のありて今日明目自由のきかねば、おはこびの願ひましたきよしをお近のもとまで申おくりける、此文これを受とりたるお近が喜びより
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
收入あがりの勘定だらうね、まア繁昌で結構だ」
口惜しいのはゆうべの木戸銭あがりをみんなフイにしたわたしの方だよ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かこち昨夜ゆうべ四日市よつかいちへんなる三人の若い者此處こゝ妓樓あそびやそれ遊興あがりて夜をふか宿いねるに間もなく夜はしらみたりと若い者に起され今朝けさしもぶつ/\とつぶやきながら妓樓あそびや
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)