収入みい)” の例文
旧字:收入
収入みいりの金は一銭も手をつけず、そっくりそのまま他吉に渡していたが、他吉は黙って受けとり、腹巻きに入れてしまうと、そのうちの一銭、二銭を
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
近所界隈かいわい事情合わけあいには精通しており、戸々の収入みいりから女房たちの前身、亭主の尻の腫物はれものまでも知りぬいている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夕方から夜更よふけまでで六円、うち分をひいてヤトナの儲けは三円五十銭だが、婚礼の時は式役代も取るから儲けは六円、祝儀もまぜると悪い収入みいりではないとおきんから聴いて
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)