“真価”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞價
読み方割合
しんか50.0%
ねうち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日々の生活こそはすべてのものの中心なのであります。またそこに文化の根元がひそみます。人間の真価しんかは、その日常の暮しの中に、最も正直に示されるでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
さりともらぬミハイル、アウエリヤヌイチは、大得意だいとくいで、仏蘭西フランス早晩そうばん独逸ドイツやぶってしまうだろうとか、モスクワには攫客すりおおいとか、うま見掛みかけばかりでは、その真価しんかわからぬものであるとか。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
大原を嫌いて嫁入よめいりの事を拒まんとするか、それとも小山の説明に大原の真価ねうちを悟りて自ら心の進みけるかと兄の中川は妹の心を測り兼ねて重くるしく「ハイ、何だえ」と返事する。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
その小山さんの真価ねうちを悟らないでかえって不平をいうとは重々じゅうじゅう和女の不埒ふらち
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)