真価ねうち)” の例文
旧字:眞價
大原を嫌いて嫁入よめいりの事を拒まんとするか、それとも小山の説明に大原の真価ねうちを悟りて自ら心の進みけるかと兄の中川は妹の心を測り兼ねて重くるしく「ハイ、何だえ」と返事する。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
その小山さんの真価ねうちを悟らないでかえって不平をいうとは重々じゅうじゅう和女の不埒ふらち
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)