“ねうち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
価値66.9%
値打13.8%
價値10.8%
3.1%
直打2.3%
真価1.5%
0.8%
価打0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浮気うわき男におなりになるのもやむをえないほどきれいに生まれておいでになる方が、まじめ顔をされてはかえってお価値ねうちも下がるだろうが
源氏物語:45 紅梅 (新字新仮名) / 紫式部(著)
だから君たちの発見した怪魚はよほど値打ねうちのあるものだ。私たちも準備をしておいたものがあるから、それを持って、池のところへ行ってみよう
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)
是故に己が價値ねうちによりていと重くいかなる天秤はかりをも引下ひきさぐる物にありては、他のつひえをもてつぐなふことをえざるなり 六一—六三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
此方の都合も尋ねないで、頭から一緒に行つてやつてお呉れなんて……それだけでも私が怒るねうちはあるのに、おまけに美智子のお供……「誰が——」と思つた。
美智子と日曜日の朝の話 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
昔から今までどれほど多くの人が、この頂きのために何の直打ねうちもない苦しみを受けつつあったか?
頭髪の故事 (新字新仮名) / 魯迅(著)
その小山さんの真価ねうちを悟らないでかえって不平をいうとは重々じゅうじゅう和女の不埒ふらち
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
遺書を見るに及びてますます復讐ふくしゅうの志を固うす。偶々たまたま久吉順礼姿となりて楼門下に来り、五右衛門と顔を見合すを幕切まくぎれとす。これを読まばこの筋の評するねうちなきこと自らあきらかならん。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
どうぞ、これより以上うえに懺悔することを、おゆるし下さい。私たち二人はフカの餌食になる価打ねうちしか無い、狂妄しれものだったのですから……。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)