トップ
>
値打
>
ねうち
ふりがな文庫
“
値打
(
ねうち
)” の例文
ふん、
物
(
もの
)
の
値打
(
ねうち
)
のわからねえ
奴
(
やつ
)
にゃかなわねえの。
女
(
おんな
)
の
身体
(
からだ
)
についてるもんで、
年
(
ねん
)
が
年中
(
ねんじゅう
)
、
休
(
やす
)
みなしに
伸
(
の
)
びてるもなァ、
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
と
爪
(
つめ
)
だけだぜ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
だから君たちの発見した怪魚はよほど
値打
(
ねうち
)
のあるものだ。私たちも準備をしておいたものがあるから、それを持って、池のところへ行ってみよう
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
始めて嫁にやる
可愛
(
かわい
)
い長女の未来の夫に関する批判の材料なら、それがどんなに軽かろうと、耳を傾むける
値打
(
ねうち
)
は充分あるといった風も見えた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いや、どうしてどうして、パーウェル・イワーノヴィッチ! 腹蔵なく言わせて頂けば、私はあなたが
具
(
そな
)
えておいでになる
値打
(
ねうち
)
の、せめて何割かを
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
昔と明治の御世とは、人間の
生命
(
いのち
)
の
値打
(
ねうち
)
がちがいますからね。……だけど、あたしゃあもう、生きるのに
草臥
(
くたび
)
れちまった。こんな豚に
虐
(
こ
)
き使われて
旗岡巡査
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
さもないと、すべてが一
篇
(
ぺん
)
のお
伽噺
(
とぎばなし
)
のように
見
(
み
)
えて、さっぱり
値打
(
ねうち
)
がないものになりそうでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
其頃
(
そのころ
)
諸侯方
(
しよこうがた
)
へ
召
(
め
)
され、
長兵衛
(
ちやうべゑ
)
が
此位
(
このくらゐ
)
の
値打
(
ねうち
)
が有るといふ時は、
直
(
ぢき
)
に
其
(
そ
)
の
代物
(
しろもの
)
を見ずに
長兵衛
(
ちやうべゑ
)
が
申
(
まう
)
しただけにお
買上
(
かひあげ
)
になつたと
云
(
い
)
ふし、
此人
(
このひと
)
は
大人
(
たいじん
)
でございますから
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そうして声を大にして、この仕事の
値打
(
ねうち
)
を語り、ますますその美しさを広めたいものと思います。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
二
枚
(
まい
)
つゞきにしたつて
封書
(
ふうしよ
)
と
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
で三
錢
(
せん
)
だ。たまに三
枚
(
まい
)
續
(
つゞ
)
きにする
事
(
こと
)
もあるが、
状袋
(
じやうぶくろ
)
に
入
(
い
)
れたり、
切手
(
きつて
)
を
張
(
は
)
つたりする
面倒
(
めんだう
)
がないだけでも、一
錢
(
せん
)
五
厘
(
りん
)
の
値打
(
ねうち
)
はあるからな。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
それだけあん子に
値打
(
ねうち
)
があつたのだ。さうでなかつたら
尾
(
つ
)
いて來いなぞと言はないだらう。
神のない子
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
皆よく知つてゐますやうに食器戸棚には何百
磅
(
ポンド
)
といふ
値打
(
ねうち
)
のある食器もありますのに。それに御存じのやうに、こんな大きなお邸にしては召使ひたちは
極
(
ご
)
く少なうございます。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
紐育・上海・東京間を二、三回通信する電報料くらいは使う
値打
(
ねうち
)
のある話である。
立春の卵
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
只、それほどまで私にとっては命の糧にも等しいほどな、その苦しみのお
値打
(
ねうち
)
にも、それを私にお与え下さっている御当人は少しもお気づきになって入らっしゃいませんようなのですもの。
かげろうの日記
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
その財産の多い
寡
(
すくな
)
いによってその人の
値打
(
ねうち
)
が
極
(
きま
)
ります。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
訓戒の
値打
(
ねうち
)
を知る法
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
館山
(
たてやま
)
に
唐桟
(
とうざん
)
の
技
(
わざ
)
がわずかに残っていたり、銚子に
大漁着
(
たいりょうぎ
)
の染めが見られたりはしますが、取り残された姿ともいえましょう。
値打
(
ねうち
)
のあるものでありながら流行に押されてしまいました。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
「どうです、老先生、こいつあ、
褒
(
ほ
)
めていただく
値打
(
ねうち
)
があるでございましょう」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これは何ですか。これはどんな
値打
(
ねうち
)
のあるものですか」
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
有難味も真の
値打
(
ねうち
)
も……。よろしい、こん夜ここでの楮幣は、明日、わしの佐女牛の屋敷へ持参せい。——わが家の倉にある
伽羅
(
きゃら
)
、油、
宋
(
そう
)
の薬、白粉、
唐織
(
からおり
)
、珠、
釵子
(
かざし
)
、欲しい物と
交易
(
こうえき
)
してやる。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そうしてそれらのものには立派なものが沢山ありましたが、新しい時代では
一途
(
いちず
)
に古くさいものと思い込まれました。従ってその
値打
(
ねうち
)
が軽く見られ、日本的な多くのものを
惜気
(
おしげ
)
もなく棄て去りました。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
値
常用漢字
小6
部首:⼈
10画
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
“値打”で始まる語句
値打物