真価しんか)” の例文
旧字:眞價
日々の生活こそはすべてのものの中心なのであります。またそこに文化の根元がひそみます。人間の真価しんかは、その日常の暮しの中に、最も正直に示されるでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
さりともらぬミハイル、アウエリヤヌイチは、大得意だいとくいで、仏蘭西フランス早晩そうばん独逸ドイツやぶってしまうだろうとか、モスクワには攫客すりおおいとか、うま見掛みかけばかりでは、その真価しんかわからぬものであるとか。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)