“じゅうろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
獣蝋40.0%
入牢40.0%
十郎20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つれこまれた伊那丸いなまるは、やがて、首領しゅりょうの小角の前へでた。獣蝋じゅうろうしょくが、まばゆいばかりかがやいている大広間は、あたかも、部将ぶしょうの城内へのぞんだような心地がする。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これはずっと後で聞いた話であるが、この喜いちゃんの御父おとっさんというのは、むかし銀座の役人か何かをしていた時、贋金にせがねを造ったとかいう嫌疑けんぎを受けて、入牢じゅうろうしたまま死んでしまったのだという。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一人は高秀庭こうしゅうてい、一人は丁禹良ていうりょうというのでしたが、そんなむずかしい名を一々呼ぶのは面倒なので、わたしの考案で一人を十郎じゅうろう、他を五郎ごろうという事にしました。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)