入牢じゆらう)” の例文
かけられ越前守殿の白洲しらす呼込よびこみと成しかば久八有し次第を逐一に申立し時既に其場所よりも横死わうし人のとゞけ出けるにより先久八は入牢じゆらう申付られ檢死けんし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これしからん、無礼至極ぶれいしごくやつだ、なん心得こゝろえる、これほどの名作めいさくの詩を、詩になつてらんとは案外あんぐわいうも失敬しつけいな事をまうやつだ、其分そのぶんには捨置すておかん、入牢じゆらう申附まうしつける。
詩好の王様と棒縛の旅人 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
其方儀永々なが/\入牢じゆらうおほせ付られまか在處あるところ此度右一件本人ほんにん相分り御死刑しおきおほせ付られ候に付出牢しゆつらう仰せ付らる有難く存ずべし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さアどうも入牢じゆらうおほけられて見ると、仕方しかたがないからつゝしんで牢舎らうしや住居すまゐをいたしてりますと、わうもお考へになつて、アヽ気の毒な事をいたした、さしたる罪はない、一いかりにまかして
詩好の王様と棒縛の旅人 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
呼び出し對決申付る其節閉口へいこう致すな依て吟味中入牢じゆらう申付るとあとの一聲高く申渡さるゝに兩人ふたりの同心立懸たちかゝり長庵を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)