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御寝
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げし
ふりがな文庫
“
御寝
(
げし
)” の例文
旧字:
御寢
またそうまでにはなさらぬお方も、いざ、という時の御用心に、手廻りのものなんざ、
御寝
(
げし
)
なります時、
枕許
(
まくらもと
)
へお引きつけ遊ばしてお置きになります始末。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
折角お帰り遊ばしても
私
(
わたくし
)
が参って居りますから又
直
(
すぐ
)
に
外
(
ほか
)
へ入らっしゃるのは
私
(
わたくし
)
がお邪魔になって…それでお腹立なれば、明朝帰りますから御勘弁遊ばして、
何卒
(
どうぞ
)
御寝
(
げし
)
なって
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「まあ、まあ、御安心を遊ばして
御寝
(
げし
)
なりまし、と申しました処で、
夫人
(
おくさま
)
は何も手前どものように、ちっともお驚きなりませんのでござりますから、別に。」
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
殿様はお酒を召上ると正体なく
御寝
(
げし
)
なさる、又召上らなければ御寝なられません故、少し
上
(
あが
)
って下さい、余りよく御寝なると、どんな英雄でも、随分悪者の為に
如何
(
いか
)
なる目に逢うかも知れません
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「はい、手術の済みますまで、ちょっとの間でございますが、
御寝
(
げし
)
なりませんと、いけませんそうです」
外科室
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
やま「それでも夜分は一緒に
御寝
(
げし
)
なるじゃアございませんか」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
俺
(
おれ
)
でさえぞくぞくする、病人はなおの
事
(
こ
)
ッた、お客様ももう
御寝
(
げし
)
なりまし、お鉄や、それ。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
皸
(
ひび
)
あかぎれの手を、けちで炭もよくおこさないから……息で暖める
隙
(
ひま
)
もなしに、鬼婆の肩腰を、
擦
(
さす
)
るわ、
揉
(
も
)
むわ、で、そのあげくが床の
上下
(
あげおろ
)
し、坊主枕の
蔽
(
おお
)
いまで取りかえて、旦那様、
御寝
(
げし
)
なれだ。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“御寝”の意味
《名詞》
御寝(ぎょし、ぎょしん)
「ねる」ことの尊敬表現。
(出典:Wiktionary)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
寝
常用漢字
中学
部首:⼧
13画
“御寝”で始まる語句
御寝所
御寝衣
御寝間