“下司下人”の読み方と例文
読み方割合
げすげにん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「イイヤ、イヤ! 下司下人げすげにんはおろか、畜生といわれてもよい! 犬でもよい! 犬だ。そうだ、門之丞は犬になりましたぞ萩乃様」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「ほほ、ほほほほ、それではまるで下司下人げすげにん相対死あいたいしに……いいえ、無理情死とやらではござりませぬか。両刀を手挟たばさむものが、まあ、なんという見ぐるしいお心根——」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「萩乃様、錦につつまれた不自由よりも、あの青空の下には、あなたの今おっしゃった下司下人げすげにんの、ほがらかなちまたの生活があります。どう送っても一生です。萩乃さまッ! 今宵ただいま、この門之丞といっしょに逃げてはくださらぬかっ」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)