“かみすは”の漢字の書き方と例文
語句割合
上諏訪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その夜十一時幾分かの上諏訪かみすは発の汽車で、中村憲吉君は摂津に向ひ、僕等は東京に立つた。平福百穂、岩波茂雄、土屋文明、高田浪吉の諸君同道である。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
上諏訪かみすはかれ下車げしやしたときまで、べつ何事なにごともなく、くさにもにもらず、さけのみとえて、はなさきあかいのが、のまゝかきにもらないのをむしあやしむ。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
朝早く新宿から出発して下諏訪しもすはでも上諏訪かみすはでもいゝ、兎に角その日に霧ヶ峰へついて了へば、たとひそこに一泊したにしても、翌日の午前中は秋晴れの山といふ訳にはいかないにしても
霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
上諏訪かみすは布半ぬのはん旅館で、中村憲吉君、土屋文明君、上諏訪の諸君と落合つて、そこで一夜いちやを過ごした。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)